東京の端っこ在住。
20才のフリーター長女を筆頭に、高2、中2(2023年現在)3人の娘を育てるアラフィフ女子。
娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???
お暇なときにちらりと覗き見下さいませ。
我が家の次女。
週5で高校に通っているのに、土日祝日もびっしり8時間とかバイトを入れて満身創痍で働いています。
『君はなぜそんなに働くのか』
理由のひとつはとにかくお金を使うから。というよりも使いたいから。
この世は、買いたいものと行きたいところと食べたいもので溢れているのよ。
彼女が我が家のマリー・アントワネット様
と呼ばれる所以です
(笑)
ではなぜ彼女がマリー・アントワネットになったのかこれにはひとつ大きな理由があるのです。
それは母親である私が、長年『修行僧』に匹敵するほどの質素な生活を送ってきたから、なんだって。
貧乏な家に生まれて(正確にはお金に興味のない父のもとに生まれて)、幼い頃より蛇口からお湯が出る家に住むことを夢見て育ち、金持ちになるために絶対に大学へ行ってやると息巻くも、授業料が一番安いという理由から国立大学1本のみを目指すことに。血の滲むような努力をして大学に入ったにも関わらず、就職することなくあっさりと卒業式の翌日に結婚。その後自らの意思によって、20年間を育児奴隷として過ごしました。
高校時代といえば、田舎の学校で黙々と勉学に励み、毎日の片道10キロに及ぶ自転車通学で筋肉と根性を育みました。
大学時代は1ヶ月1万円の宿舎代と学費のみを親に負担してもらい、生活費などの仕送りはゼロ、4年間バイト代のみで生き抜きました。
それなのに、どういうわけか就職しないで突然専業主婦の道へ。
いま冷静に考えると正気の沙汰とは思えませんね、、、。
そこからは何かに取り憑かれたように子孫を繁栄させ(笑)子育てに勤しむ間は夫の収入に頼りっぱなしで、自分一人のために使うお金など、ないに等しい生活を送ってきました。
『お母さん、そんな人生で楽しかったの』
子どもたちは疑問に思っているようです。とにかく私には独身時代がありませんので、自分で稼いだお金で海外旅行に行ったり、ブランド品を買ったり、コンサートに行ったり、クラブで遊んだりしたことがありません。
現在東京に住んでいる娘たちに言わせると『そんな青春は終わってるっっっ』とか言うのですが、、、
私に言わせれば、別に全然楽しかったんですけれどね。つーかそれ以外の生き方を知らなかった。
クラブにも行かず酒も飲まず(これは体質なので飲みたいのに飲まないわけじゃない)コンサートにも行かないで、そんな青春あってたまるかっっっ
私はスタバの新商品は完全制覇したいし、タピオカも飲みたい。化粧品もいっぱい欲しいし、ヘアーサロンは表参道と決めている。年に3回はディズニーリゾートに行きたいし、K-POPアイドルのコンサートにはペンライトを持って行くって決めているのよっっっ
これが修行僧に育てられたマリー・アントワネットの意見です。
どうなの
我々が青春を送っていたとき、もちろんスタバなんかなかったし、喫茶店などオジさんが行くところだった気もするし、高校生が化粧をする文化もなかったよねアイドルのコンサートってのもそんなに一般的だった気もしてなくて、映画すら高くて別に観に行こうとも思いませんでした。
むしろ、それが普通だった気がするのですが。。。
この意見の相違は、時代に起因するのか地域差なのか、はたまた人によるってことなのか。
労働者の賃金が20年間全く変わっていないと、昨今話題に上がることが多いです。
私に言わせれば、そんな社会情勢の中、なぜか親の脛かじりであるはずの『子どもたち』の教育費や娯楽費だけが莫大に膨れ上がっている気がします。
おかしくね
親の収入が変わってないのに、子どもの育て方や待遇だけがリッチになっていく。
何様(笑)
そりゃあ子育てしにくいに決まっとるがね。
これは少なからず、自分が子どものときに『経済的劣等感』を抱いていたであろう人たちが、自分の子どもには同じ思いをさせたくない一心でやり始めたことで、それが世代的なブームになっていると推測出来ます。
結局みんなで無理をしているだけな気がしなくもないですが、、、
子どもに習い事をさせたり、塾に通わせたり、ファンクラブの年会費を払ってあげたり、コンサートチケットを買い与えたり、夢の国に連れて行ったり、小学生くらいからスマホを持たせたり、、、
20年でこ〜んなに【普通の家庭】の子育てにはオプションが付くようになりました。
それなのに収入が変わってないってどゆことよ
皆んなどうやって生活してるの
ひとつ確実なのは、お母さんが働き出しましたね。家庭の総収入を上げるにはそれしか道がありませんから。
こういう状況を見るにつけ、私は娘たちに言うんです。
『お金とは、使わなければ稼がなくても良いんだよ。使いたいんだったらたくさん稼がないといけないよ。』
未だに私は自分の時間が欲しいので、お金は出来るだけ使わない派です。ただ、今になって推し活を始めちゃったんでっそこはもう惜しみなく使っちゃう
いまの世の中を見るにつけ一生懸命お金を稼いでいる人ほど幸福度が低くて、稼いだお金を使う暇がないような気がします。
一方、自由気ままに楽しく暮らしているだけでは、収入が少なすぎて先行きは見えにくく、やっぱり幸福度は低い。
我々は、そんなジレンマを抱えていますね。
楽しくお金を稼ぐ方法が、どこかに転がっていると良いんですけれども。
または、お金に頼らない幸福を探すかです。
【修行僧とマリー・アントワネット】
あなたはどんなご意見をお持ちでしょうか


