東京の端っこ在住。
20才のフリーター長女を筆頭に、高2、中2(2023年現在)3人の娘を育てるアラフォー女子。
娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???
お暇なときにちらりと覗き見下さいませ。
こんにちは侍ままんです。
昨日のことです。
仕事の帰り道、おもむろに路上に横たわる人を発見。傍らには座り込むおばさまが二人。一人はスマホを片手に電話をしている様子でした。
近付いて様子をうかがうと、電話をしているおばさまが『救急車って119で良いんですよね』と聞いてきました。咄嗟にそう言われると人間というのはパニクるものです。少し考えて『119ですね。
』答えました。
『でもね、119に何回掛けても誰も出ないのよ』と言うのです。
『そんなことあります』
それで、私も自分のスマホを取り出して119番に掛けようとしました。
ところが確かに繋がらない。
なんで!?と思って画面を見ると、119と発信ボタンを押しただけでは【緊急通報】という画面が出るのみで、通話は始まらないのです。
再度【緊急通報】と出ている画面の通話マークを押さなければ、電話が掛からない仕組みになっていました。
掛けたことないから知らなかったよ。
ところがその後、通話マークを押して119に掛けてみても一向に向こうの声が聞こえて来ません。
スマホの画面を見ると、通話時間のタイマーが増えているので繋がってはいるようなのですが、、、。通話を切ってもう一度かけ直しても、向こうの声が全く聞こえてこない、、、
なんで
しばらくして気が付く。
出勤をする時に音楽を聴いていて、そのままBluetoothでイヤホンを繋いだままになっていました。
イヤホンはカバンの中です。
ゆえに通話先の音声は全てカバンの中に、、、
これでは電話の音声が聞こえるはずもありません。
まずはBluetoothを切らなければっっっ
普段電話なんかしないから、電話仕様になってないよこのスマホっっっ。
初めて気付く。
そうこうしているうちに、先に119番通報を試みていたおばさまが通報に成功して、無事に救急車を要請することが出来ました。
この間5分あまりでしたが、
たかだか119番に電話を掛けるにしては、手間取り過ぎました。
皆さん覚悟して下さい。
通報とは
思ったよりも難しいですよ。
電話1本掛けるだけ。
咄嗟にそれをするのが、どれほど大変か。
痛感させられました。
今回倒れ込んでいたのは、81才の高齢の男性。そこに一緒にいた奥さま。
どこかへ出かけて電車で帰ろうと思ったところ、夫の具合が悪くなったため電車ではなくタクシーを拾って帰ろうと予定を変更。駅から大通りへ向かって歩いている最中に、夫が道端に倒れ込んでしまったという状況でした。
そこへ通りすがった通行人①のおばさま。現場のすぐ近くのマンションに住んでいて、お財布だけを持ってコンビニに買い物に来た。
お買い物を終えてコンビニを出ると、ご老人が倒れ込んでいた。
携帯は持っていなかった。
奥さまに状況を確認すると、ご老人は心臓に持病があるという。奥さまの携帯を借りて119番通報を試みる。
ここで通行人②私が登場した、という流れだったようです。
このあと救急車を要請して救急車が到着するまで15分あまり。
その間、まずコンビニに買い物に来ていた通行人③40代男性が、コンビニでポカリスエットを買って持ってきてくれました。
通行人①おばさまが『枕枕はないかしら
』声をあげると、すぐ近くで配達をしていた配達員のおじさんが、自分のトラックから運転用のネックピローを提供。
また、現場の向かいのマンションに住む男性が『上から見たら人が倒れていたので、、、』タオルを持って登場。ご老人の汗を拭く。
通行人①おばさまは、ご老人の脈を取ったり、意識を確認したり、しきりに『大丈夫ですよ。すぐに救急車が来ますからね。』声をかけ続け、医療ドラマのような活躍ぶりを見せる。もしかしたら看護師さんだったのかもしれません。
私が気休めに手でご老人を仰ぐと、通行人③40代男性がすかさずカバンから扇子を取り出す。『良いもの持ってますね』
遠くからサイレンの音が聞こえると、気が利く通行人③40代男性が、大通りまで出て行って大きく手を降る。
驚くほどでっかい消防車が到着。
『なんで消防車』
続いて救急車も到着。
通行人①おばさまが言うには
『近ごろは消防車も一緒に来るのよ』
おばさま、何者
こうして無事、救急隊員にご老人を受け渡すことに成功した我ら。
痛感したのは、とりあえず緊急時に
『何していいか分かんない』
ってことですね。
今回は通行人①のおばさまが、ほとんどを取り仕切ってやって下さいましたが、私に至っては、救急への電話すら出来ていませんから。
何なら、休みを取っていた上司にいつの間にか電話を掛けていたみたいで、あとから『なんかあった!?』折り返し電話が掛かってきました。あまりに携帯を握りしめていると、勝手に掛かるんですね。
結局、やらなくて良いことしかやってない。
ずっと付き添っていた奥さまは、突然のことで、救急隊員に夫の病歴や状況を説明するのがやっとのご様子でした。
やはりこういう時、冷静な通行人が必要不可欠です。
私も過去に何度か救急救命の講習を受けたり、自動車免許の更新の際に視聴覚資料を見たりしましたが、正直あんまり役に立っていないようです。
これからは、せめて電話くらいは掛けられるように練習をしておきたいと思います。
あとね、自分の居場所がとっさに説明出来ない。これも課題です。
都会人になるには、まだまだだと痛感致しました。