こんにちは侍ままんです。
私は、数年前から第二次世界大戦のことを知ろうと、色んな書籍を読んだり、映画を観たり、資料館に行ったりして見聞を深めていました。
その度に、娘たちを誘うのですが「別に興味がない」と振られ続けてきました。
歴史というのは知る人がいなくなれば、それはなかったことと同じになってしまう。
我々は、興味があろうとなかろうと伝え続ける義務があると思うのです。
それなのに、全く若いやつあっっっ!!
イケメンもいいけれど、歴史も学びやがれ!!そう憤っていたところ、今回、珍しく次女から『ラーゲリより愛を込めて』を観に行こうと誘われました。
でもね、私は決めているのですよ。
キホン、戦争映画は映画館では観ない。
なぜならば、絶対に泣くから。
悲しいとかもあるけれど、根本的に悲惨すぎるんですよっっっ。道理とかないんだもの。泣くに決まっている。泣かずにいられるものか!!

「分かってる??戦争映画だよ??絶対に泣くよ。悲惨だよ。グロいかもよ。」
しつこいくらいに確認してから
「それでも評判が良いから観たい。
」

と言うので、私の中では渋々観に行くことにしたのです。
だってよ。
さすがに、女子高生が友だちと観に行って楽しめる内容じゃないし、一人で観るのは寂しすぎます。せっかく観たいって言ってるんだもの、このチャンスを無下にするわけにはいきません。
そう考えると、業界としても女子高生が観たくなる戦争映画を作るって、なかなかに大変なんだろうな、と気付きましたね。
二宮くんと北川さんのキャスティングも「そういうことか〜
」と妙に納得してみたり、、、40を超えると段々大人の目線で物事が見られるようになるものです。


そんなわけで【歴史を繋ぐ】という重大な任務を果たすべく、次女と映画館に行ってきました。
もうね、目がシパシパよ。

昼の回で観て、今もう夜なんですけれど、とにかく、いまだに【目がしみる

】。



流した涙の量としては、一人で観に行った「THE FIRST SLAMDUNK」の方が格段に多かったと思うのですが、今回はやたらと目にしみました。それが内容と関係あるのかどうかは、定かではありません、、、。

さて、内容としては今までに私が見知っているシベリア抑留と大きく異なる点はなく、予想通りまさしく過酷で壮絶なシーンの連続でした。
もうさ、寒いだけで地獄なのに、戦争とか支配とかいじめ合ってる場合じゃないのよ。
そういう過酷な環境の中で、様々な人たちが「生きる意味」を模索していく、というストーリーです。
エンドロールを見ていたら、原作のタイトルは「ラーゲリからの遺書」になっていました。ネタバレをすると、つまりは主人公の遺書をどうやって遺族に届けたのか、というのがひとつの見所になっています。
でも「希望」という言葉を強く訴え続けていた主人公だけに、生きて日本に帰りたいという主人公の願いが叶うのか、叶わないのか。
最後まで観客に「希望」を持たせる意味から、映画のタイトルでは遺書という言葉を使わず、「〜より愛を込めて」としたのかもしれません。
シベリアの過酷な収容所にあって、どんな状況でも自分の信念と希望をなくさなかった主人公。
主人公はその強い意志によって、「生きる意味」を失い絶望した仲間たちに、次々と希望を与えていきます。
そして自らの命が尽きるとき、彼は仲間たちに絶対的な「生きる意味」を授けて、この世を去るのです。
主人公がこの世を去ったのち、生きる意味を受け取った人たちは、懸命にその役割を果たすべく「生き続ける」のです。
死してなお、人に生きる意味を与え続けた男の物語。
それがこの作品のキャッチコピーでしょうか。
この作品を見て、人間とは「役割」を与えられて、初めて輝ける生き物であることを確信しました。
そして役割とは、自分で見つけられない時は、誰かが与えるべきものである。
現代は「おせっかい文化」を嫌う傾向にあり、やりたいことは自分で見つけるべし、または他人から与えられた使命など迷惑なだけである、というような価値観が優勢になっている気がします。
本当にそうだろうか。
時には自分で定めた目標よりも、人から与えられた目標の方が、人をより強く突き動かす力があるのではないだろうか。
ユーやっちゃいなよ。
そういう言葉の方が、より深く響くのではないか。
主演が二宮くんだけにね、裏に隠された(?)メッセージが聞こえてくるようですよ(笑)。
そしてもう一つのメッセージとして、形あるものは奪ったり奪われたりするけれども、人の心や記憶に刻まれたものは、誰にも奪うことは出来ないということを訴えています。
学んだ言葉
お気に入りの歌
懐かしい情景
これも深いよ。
今の時代、思い出の写真も、明日のスケジュールも、親しい人の連絡先も、ぜーんぶスマホに入っております。
私なぞ、スマホをなくしたら旦那に連絡することすらママなりません。
それで良いのか!!現代人!!!

大事なものを、頭に叩き込んでおかなくて良いのかっっっ!!!

そのデッカイ脳みそは何のためにあるんだ!!
映画に感動したのも束の間。
そんな焦りも感じるストーリーとなっております。
というわけで、自由とか生きる意味とか平和とか、、、
見る人によって思うことは様々だと思います。興味のある方は、歴史の勉強と思って是非ご覧になってみて下さい。
とりあえず、戦時中の母にしては北川景子が
キレイすぎた
よね。



以上、
侍ままんの独断と偏見による
『ラーゲリより愛を込めて』
これって私の感想です。
よろ
