こんにちは侍ままんです。
東京に来て、子どもたちが驚いたこと。
それはお友だちのほとんどが『虫がキライ』だってこと。
イマドキの子ですから、田舎にも虫嫌いの人はたくさんいますが、娘たちに言わせるとやはりその数は東京の方がうんと多くて『キライな度合い』も、ぐっと高いということです。
田舎で過ごしていたころ我が家では、トンボ取り名人の長女を筆頭に、娘たち3人それぞれがカエルを掴んだり、トカゲを掴んだり、虫や小動物にもかなり寛容な心で?接しておりました。
ところが東京に来たら、周りの友だちが名前も分からないようなほんの『ち〜さな虫』にさえも過剰な拒否反応を示しているのを見て、だんだん「虫がキライになってきた」というのです。
それでも長女や次女は今でも、部屋の中にいる虫を素手で叩いて駆除するくらいのことはしますが、三女に至っては「お母さ〜ん虫がいる!!
」死にそうな形相で訴えてきた先にいるのは、老眼にはピントが合わないほどの「小虫」だったりすることもしばしば。
おいおい勘弁してくれよッ。
三つ子の魂百まで
小さい子どもの刷り込みってホント怖いです。
小さければ小さいほどに、意識の書き換えが容易に行われることの良い例ですよねえ。
そういう事実から、
「まったく都会の人間は、小さいころから自然に慣れ親しんでいないから、虫ごときでギャアギャア騒ぐんだよ!!」
若干都会人を蔑視していたのですが、、、
この度、都会の人が虫嫌いである本当の理由を知ってしまいました。
それは「虫と人間の生活空間が食い込み過ぎている。」という事実。
我が家は坂の上のマンションの8階。
つまりは自然界で言えば、公園の木なんかよりもず〜っと高いところに住んでいるわけです。
でも虫たちはそんなこと知ったこっちゃありません。
鳥も虫も体内に高度計を持っていて、ちゃんと適正な高さで『正しく』生きているんです。
でも、なぜかそこに
本来いるはずのない人間がいる。
それこそが不幸の始まりです。
今朝、仕事へ向かうべく8階の廊下を歩いていたらものすごい勢いで、私の頭の横っ面にセミがアタックして来ました。
「痛えよ!!」
ってか「怖いよ!!」
田舎にお住まいの方で、セミにアタックされた経験のある方いますか???
田舎ではセミはセミらしく木にとまって、移動するときには当然空を飛ぶので、人間とセミが接触事故に遭うなんて事態は、まず起こり得ません。
でも東京ではセミと人間が、同じ空間で生活することになるんです。
セミがぶつかってくるんです。
イヤじゃね???
セミは木にとまっているからセミとして許せるけれども、自分の背中にとまっていたら絶対に許せないよね。
キモい!!!!
ってなるよ、そりゃあ。
つまり虫と人間の間にもソーシャルディスタンスってのは絶対に必要で、東京ではその適切な距離が保てない、異常な環境が存在することが、虫嫌いを増幅させる一因だと気付きました。
ふるさとは遠きに在りて思うもの。
蝉しぐれ遠くのお山で鳴いてくれ。
人間が身勝手なのは重々承知です。
棲み分けってホント大事。