こんにちは侍ままんです。
スタートと同時に見始めた韓国ドラマ『ヴィンツェンツォ』ついに衝撃の最終話でした。
そもそもドラマが終わった今でも、その名がきちんと覚えられない“ヴィンツェンツォ”とは、イタリア人のお名前だそうです。(ちなみにローマ字入力めっちゃムズいです 笑)
主演は『太陽の末裔』のイケメン俳優ソン・ジュンギ。
『太陽の末裔』の第1話を見たとき、世の中にこんな少女漫画みたいな顔した人間がいるものか!!と衝撃
を受けたのを覚えております。
それで軍人役ですから!奥さん。
私の中では『はいからさんが通る』の“少尉”のイメージで拝見させて頂きました。
現実には、あんなイケメンが軍人をやる必要はないわけですから、あの作品は主役の顔がイケメン過ぎて話に現実味がなかったですよねえ。ストーリーは良かったんですけど。(あくまで個人の感想です、、、)
そのソン・ジュンギが今回扮したのはイケメン弁護士。韓国に由来を持つイタリア人でその名も『ヴィンツェンツォ』、その正体はマフィアのコンシリエーレ(ボスの右腕の意)。
あれ程の容姿を自然に見せるには、このくらい謎の設定が、ちょうど良いなという実感です(笑)。
あの容姿と頭脳を兼ね備えていれば、そういうポジションでもおかしくないな、って自然に思えるでしょう?
大河ドラマを見ていても思うんですが、結局組織の『忠誠心』の根底にあるものは、ボーイズラブなんですよ。
ボスに恋して初めてファミリーが成立するってのはもはや揺るぎない事実であって、そのためにボスはイケメンであるに越したことはない。
そういう意味で今回のソン・ジュンギのキャスティングは大正解だと思います。
そんなイケメン弁護士が悪と闘う物語なのですが、ポイントはイケメン自身も「マフィア」という悪であるということ。
冒頭では、イタリアンマフィアとして冷酷無比な姿が描かれますが、韓国に着くなりちんけな窃盗犯のカモにされるというマヌケっぷり。
大富豪のはずなのに、薄汚いアパートで鳩に悩まされるという庶民設定。
こいつ、デキるのかデキないのか、、、。
見る者を翻弄させる導入になっておりますが、言いたいことは【実際のところは切れ者のマフィアではあるけれども、マフィアも所詮はただの人である】ということでしょうか。
作品の最大のテーマは【悪は正義で裁けるのか】ということで、その答えが【NO】であることを前提として物語が展開していきます。
これは現代を生きる我々が、常々思い知らされていることです。所詮世の中は【持てる者】と言われる、金持ちや権力者の都合の良いように出来ていて、地位や名声のある人間が法を犯しても罪を問われないのに、弱き者は簡単に潰される。
現代においてもなお、です。
それはもはや【正義】では裁けない。
そこを裁いてくれる人がいたら。
そういう物語です。
確かにそう思います。
作中でもそういう思いでたくさんの人がヴィンツェンツォに協力するのですが、、、。
う〜む。
ちょっと待てよ。
悪党を排除する、それには手段を選ばない。
こうなってくるとそれってもはや「戦争」だよね。
悪魔を倒すために悪魔になれ。
これを良しとすると、世界の平和は保てなくなります。
このちょっと微妙な設定に説得力を与えているのが、ソン・ジュンギのイケメンっぷりなんですねえ。
イケメンだから許す!!
悲しいかな、そういう現実ってあるよね。
彼のイケメン力ゆえに許される必要悪!!
方や敵役の、バベル財閥の会長チャン・ハンソク(2PMオク・テギョン)もさすがアイドル!愛らしいイケメンで、やっつけるのが惜しくなります。
前半のトイプードルのような弟キャラと、ホッケースティックを振り回すサイコパスの演じ分けが見事すぎて、「アイドル業も所詮は演技だったんだな」と知りたくもない現実を突きつけられること間違いなし(笑)。
個人的にはヒロインである女性弁護士ホン・チャヨンを「先パ〜イ」と慕っていたハンソクが素だと信じたいので、懲らしめるのではなく、チャヨンが母となって、過去の過ちを償わせるべく、一生慈善事業に従事させる結末でも良かったのではないかと思います。
現実世界が段々と物騒になってきたこともあって、『報復』よりは『改心』『融和』のストーリーを求めているのかも知れません。
それから、サイコパスを兄に持ってしまったばっかりに、悲惨な運命をたどることになるバベルの副会長チャン・ハンソ(クァク・ドンヨン)の見事な『おバカっぷり』も見どころのひとつで、オバサンの涙を誘うこと必至です!!あんた〜出来ることならうちの息子にしてあげたかった!!
愛さえあれば君は良い子に育ったはずなのにいいいい!!
まあ、やっぱりね。
真っ直ぐ育つには『親の愛情』が必須なんですけれども、だがしかし人生はそう簡単にはいかないもんで、登場人物それぞれに色々事情があるんです。
そういう『愛をこじらせた人々』が織りなす復讐の物語。
GWも残りわずか。
『ヴィンツェンツォ』イケメン好きの方にはオススメです。