こんにちは侍ままんです。
韓流ドラマに手を出して以来、横目で見つつもあえて避けてきた「愛の不時着」。
ついに見てしまった。

いや、別に見たっていいんだけれども。
私、どうしても「王道」ってやつが苦手でして、脇道から攻めたくなるタイプなのよ
。

でも、これは見て良かったです。
なるほどねこういうストーリーでしたか。
これは言わば「今の韓国にしか作れないドラマ」であり、なるほど!第何次?韓流ブームの火付け役という冠にぴったりの作品なんですね。納得

とにかく韓国の女性と北朝鮮の男性のラブストーリーで『現代版ロミオとジュリエット』とかいう前評判までは聞いておりました。
でも、それを聞いた時点で「これ、ハッピーエンドになり得るの??無理じゃね???
」って思ったんです。それで何となく敬遠していた節あり。

だってバッドエンドは健康に良くないでしょう???

それで実際の結末にしても、「これって、現実的なの??
」って実はちょっと腑に落ちない部分もあるのですが、、、

今の国交関係を鑑みたとき、あれより他には、やりようがなかったはずですから、良しとしましょう。
「こんな結末しか思いつかない時代もあったんだね。」ってこれから何十年かのちに、笑えたら良いのになあ、と思いつつ、きっと見た人にそう思わせるのがこの作品の一番のテーマだったのかなあ、と今、感じているところです。
【問】韓国の女性と北朝鮮の男性が恋に落ちました。二人が幸せに生きていける方法を答えなさい。
外交官の試験とかに出したら良いのではないかしら?
だって作品を見ながら何が最善の策なのか、ずーーーーっと考えていたけれど、私にはまったく答えが分からなかったんですもの。

普通に考えたら有無を言わさず女性→処刑、男性→処刑、故に全滅ってことじゃない??

でもそれじゃあドラマにならないからね。とりあえず生き残るために、双方がスーパー権力者の息子とスーパーセレブの娘という設定ではあるんですけど、それでも国交を揺るがすほどの力にはならない模様。
こうなったら巨額の資金を投じて、互いの家に続く地下私道を掘るか、ドラえもんを開発して【どこでもドア】を手に入れる、それくらいしか手がなくね???
だがしかし。
そんなん、もはやギャク。
ファンタジー以外で二人が共に過ごせる方法なんかあるのっ???!

見ていてすっごく頭を使うドラマでした。
それにしても、作中では北の人たちを【貧しくとも人間味あふれる人たち】風に描き、南の成功者である財閥家族を【人でなし】風に描くことで対比させているわけですが、、、ここがこの作品の良いところでもあり、最大の疑問でもあると思っています。
韓国の財閥一族の家族関係が実際にはどうか、ということはさておき。
軍部に逆らえば拘束&銃殺刑を免れないような環境にいる北の人たちが、南から侵入してきた女に対して、ドラマのような態度を取るなんてことが万に一つもあるのだろうか。
個人的にはかなり、あり得ない気がしています。
なのに!!
リ中隊長をはじめ、第5中隊4兄弟、村の奥様方、中隊長と婚約関係にあったソ・ダン家の方々、ついでに詐欺師のク・ソンジュンまで、誰も彼もが「私欲」を捨てた高僧の如く、他人を尊び他人に尽くす、つまりは「良い人」過ぎるのですよ。
まじ??
人間てもっと自分に甘く、他人に残酷な生き物だと思うけど
。

心の黒い私などはそう思えてならない。
でもこれらの人たちが「良い人」であったことによって、視聴者である我々は、主人公が抱く彼らと会えない寂しさ、連絡すら取り合えない理不尽さを、自らのリアルな感情として心に刻むことが出来たわけで、脚本的には非常に上手い!!ということだったんだと思います。
特に『第5中隊4兄弟+耳野郎 はじめてのおつかい in ソウル編』は、もうあそこだけスピンオフで映画化出来るパワーがあったよね。
田舎から出て来た坊やたちの可愛いこと!!

現代的なものに触れるたびに、輝く瞳
が実に愛らしいっっっ!!

彼らが再び極寒の非武装地帯で、野外炊飯をする生活に戻らないといけないことを想像するだけで、2、3日は落ち込みそうですよ。

彼らだって、本当は帰りたくないはずなのにっっ!!





そんなわけでこのドラマを見終わると、そもそも何で北朝鮮と韓国は分断していて、国交が途絶えているの??
知りたくなります。
というか、知らなかったことに驚いた。
そういえば良く知らない。

さ、今年は歴史探求第2弾。
「朝鮮半島編」
お勉強でもしようかな?
命短し恋せよ乙女
韓流ドラマに恋をしたなら勉強もしよう
