こんにちは侍ままんです。
前回に続きあまりにも感動してしまった、韓国ドラマ「キルミーヒールミー」について勝手に語ります。
よろ
。

さて、このドラマには実はとても面白い仕掛けが隠されています。
それは「名前」。
はっきり言って韓国人の名前なので、どんな名前でもそれが持つ深い意味なんて分かりっこないのですが、それでもこのドラマでは明らかに「名前」を意識して、ストーリーが作られているのです。
最も分かりやすいのは、ヒロインとその双子の兄が「オ・リジン」と「オ・リオン」。
これを聞いただけでオリジン弁当とオリオン製菓を思い浮かべる人も多いと思います。
私もとにかくそこが気になって、この2つの会社が韓国に関係しているのかと思って調べてみましたが、この2つは韓国とは関係ありませんでした。
だけど、オリオン製菓というのは日本にもあるんだけれど、韓国にもあるらしい。
ただこれは、たまたま名前が同じなだけで、全く別の会社みたい。
作中、兄オ・リオンのセリフの中で「製菓会社と同じ名前だと格好が付かないから、ナンパをするときにはオ・フィと名乗っている」とあるので、オリオン製菓は韓国ではメジャーな会社であることが分かります。
では、オリジン弁当とオリオン製菓でないのならオリジンとオリオンの意味は何??ってことなんですが、
オリジンというのは英語で物事の「原点」という意味。オリオンはギリシャ神話の英雄で美男子の狩人。
そう。
オ・リジン、あなたがすべての原点なのよ、このドラマ。
最後まで見てようやく分かる名前の意味。
もはや唸るしかない、お見事!!

そしてオ・リオン。
この人は覆面人気作家で情報収集の鬼ですから、狩人のイメージにぴったり。しかも「兄」らしからぬ「超!!イケメン」ですよ。
世の中にあんっな!!イケメンなお兄ちゃんが存在するワケがないんだよ!!

それは、軽く怒りを覚えるほどに(笑)。
ところで、オ・リジンとかオ・リオンて、韓国的にはあり得る名前なの?ってのが気になりました。
日本の漫画で言うところの「大空翼」みたいな、まあいないことはないだろうけど、まずいないよね、ってニュアンスなんだろうな、と想像するわけです。
そしたらどうも「オ」という名字はかなり一般的なよう。
ということは、やはり一般的にあり得る「オ」という名字に続くストーリー性のある双子の名前、ということでリジンとリオンになったんだろうなと思います。
それと、韓国ドラマを見ていて思ったのが、韓国では親しい間柄でも互いにフルネームで呼び合うのが、一般的みたいですよね。
日本では親しければ下の名前、かしこまって呼ぶなら上の名前、というふうにどちらにしてもあまりフルネームで呼ぶことはないと思うのですが、韓国ドラマではかなりの頻度でフルネームで呼び合っています。
何なら家族間でもフルネームで呼んでるんじゃないかっていうくらい。
日本語と違って短くてゴロが良いため、「浦島太郎」を太郎と呼ばないのと同じ感覚で(?)フルネームなのかな、と勝手に納得しています。
こういう事情を考えた結果、「オ」という一般的な名字であっても、フルネームで呼んだときにロマンチックに聞こえるようにネーミングしたのがオ・リジンとオ・リオンなのだと思われます。
これとは別に、主人公「チャ・ドヒョン」の中の人格に、「シン・セギ」と「フェリー・パク」という人物がいます。
この二人については、なんだか変わった名前な気もするけど、パッと見では良く分かりませんでした。
でもこの二人の名前こそが、「チャ・ドヒョン」の中で交錯する「実の父への矛盾した愛情」を示すものだったのです。
これを知ったとき、いやあ〜、鳥肌が立ちました。
もうとにかくやられたな、と思った。
日本のドラマだと、一見意味がありそうで意味のない、残念な伏線が残されたまま最終回を終えることが日常茶飯事なんですが、韓国ドラマはそんなことしないよ。
ちゃんと意味があるの。
めちゃくちゃ!!意味があるの。
めちゃくちゃ泣けるから!!







「ボク、お父さんに船をあげるよ。その船はフェリー・パク号って名前にするんだっっっ!!
」

ちょっと!!
なんて良い子!!!
こんなに素敵な親子だったのに〜〜〜!!!
嗚咽!!!!









とにかく見て。
「シン・セギ」が何でシン・セギになったのかも、とにかく見て。
ところで韓国では、どういう意図でハングルと漢字を使い分けてるんでしょうか??
ドラマの中でもかなり漢字が出てくるし、会話中の単語が、まんま漢字読みのものが結構あるんですよね。
準備(じゅんび)とか炭酸水(たんさんすい)とか。
シンセギも漢字で書くと新世紀。
ますます韓国への興味が尽きない、侍ままんです。
以上、
とにかく見て。
韓国ドラマ「キルミーヒールミー」。
言うこと聞かない子どもに、悩まされているお母様方は、ティッシュが1箱なくなる覚悟で見て下さいね。
ケンチャスンニダ
