こんにちは、侍ままんです。





先日長女の高校で「トールペインティングに挑戦しよう」というPTA企画がありまして、参加してまいりました。



実は長女さんの通う高校。
普通科高校なのですが、入学前の高校説明会で学校を訪れた時から思っていたのは、廊下に飾ってある美術部の絵がなかなかに上手い。
美大を狙っている人が描くようなレベルの絵が何点かあり、これはかなりやり手の美術の先生がいるはずだ、と美術をかじった人間としてはかなり気になっておりました。



ところが、入学してみたら長女さんは吹奏楽部に入り、選択科目は音楽、というわけで残念ながら、美術の先生と私の接点は生まれませんでした。
そんな折、前年度のPTA企画に「美術教師による油絵講座」なるものを発見し、今年もこの講座があるのならば是非とも参加したい!希望を膨らませていたのに、、、昨年、長女さんから油絵講座の申込用紙を渡されたのは〆切から一週間も過ぎた頃でした。
「お前フザケンナヨえーん



そして満を持しての2年目の正直。
今年は年度が変わった頃から「手紙はないのか?」しつこく問いただしておりました。まさに2年越しの作戦勝ち。結果、侍ままん令和元年にめでたく美術の先生との対面を果たすこととなったのです。



出来の悪い子を持つと苦労するのは母ですよ、みなさん。真顔



それで先生が男か女かも分からずに、ふらりと行った先でままんを待っていたのは、およそ美術の先生とは思えない体育会系男前の「おばさん先生」。
いいえ、もっと分かりやすく言わせていただきますと、、、私ね【教壇に自分が立っている】のかと思ったのよ滝汗



普通?美術の先生って女性だったら、色白で髪は長くてオシャレなシフォンのブラウスにロングスカートみたいな(笑)(漫画の世界感なのか?)そんなイメージじゃない?
ところがさ私が見たのは、いまからキャンプに行って薪を割ります筋肉って感じの女性で、服装はモスグリーンのTシャツにGパン、化粧は限りなくスッピンに近く、肌は小麦色。髪は一つに束ねてくるっとひと折りしただけ。
それ、私が栃木で草むしりしてたときの格好と同じじゃん!!
え?これでこの人美術の先生なの???アセアセ
焦ったよね。(笑)



しゃべれば、お子さんが4人いるそうで「小さい頃はママとか言っていた子が、ある日お母さんと言うようになり、そのうちくそババア!と言ってきやがったので、この!クソガキ!!と言ってやったら、主人にイヤな家だなあぼけーって言われまして、それはやめましたけどね。ぶー」なんか他人な気がしないエピソードでしょう?(笑)



御年58才、あと2年で退職しますから、とおっしゃるも、とてもそんな年には見えないんですよ。それもイマドキのアンチエイジングなんかじゃなくて「気力が年齢に勝っている」って感じの屈強な若さなのね(笑)。



この先生にトールペインティングを教わったのですが、私はさ、当然そんなに教わることはないのでね(笑)ただひたすらに黙々と作業をしておりました。
でも、不思議なことにただ下描きを描いているだけで、隣の席の方に「手慣れてますね。」と言われ、色を塗り始めたら「プロなんですか?アセアセ」とささやかれ、仕上がる頃には皆さんが出来栄えを見に来ては「はあ~ガーン」と唸っていかれて、それは私にとって実に不思議な感覚でした。



だって普段は、仕事を探そうとすれば職歴の欄に、何も書けることがないので「自分は凡人以下だなあ」とみじめな気持ちになるのです。でもひとたび絵を描かせれば、やはり凡人には見えないようで。



そう。凡人ではない、自分の強味を生かす仕事がどこかにないものだろうか、それがいまの私の切実な悩み。



で、このタイミングで私の完成した作品を見た先生はなんて言ったと思いますか?
開口一番
「これは、メルカリで売って下さい。ウインク
「いまは良い時代なのよ。このくらい描ければ材料費くらいすぐに稼げるわよ。」



スゴくない?
うまいとかすごいとかの感想を言う前に、今の私の悩みを払拭するようなアドバイスをくれたのですから。


予言者???滝汗


え?私、絵を描いて稼いだら良いんでしょうか?


「だって私、いっぱい描いて稼いでるよ。でも公務員だからたくさんはもらえないから、謝礼って形でもらうのよ。」




「だから、YOUも描いちゃいなよ。」




しかも「夏休みは、美術部が活動してるから予定表見て、YOUも来ちゃいなよ。一緒に描こうよ。」




美術部に誘われました。(笑)





出会いとは実に不思議なものです。
実は私、こう見えてもかなりの慎重派で自分から新しいことに挑戦して行くのは苦手なんです。でも、誰かに「やっちゃいなよ。YOUなら出来るよ。口笛」ひと言後押ししてもらえれば、どんなに畑違いに見えるものでも、調べたり勉強したりしてやり遂げてしまうもの。




私の人生に必要なのは、私を客観視して「やっちゃいなよ。」とひと言ささやいてくれる誰かなのです。




そんな人にしばらく巡り会えておりませんでしたが、今、運命は私に語りかけている気がします。




おばさんだけど、高校の美術部行っちゃいなよ。学校での出会いは、子どもだけのものではないのかも知れません。
振り返れば私の人生の背中を押してくれたのは、いつだって学校の先生でした。学校を卒業してうん十年。また学校の先生に励まして頂く人生も有りなのではないのではないでしょうか。




果たしてここから、おばさん高校生の物語は始まるのか?乞うご期待!!!