こんにちは、侍ままんです。
恐怖のバレーボール部だったのですよ。
頑張れ、青春!!!
今年中学生になった我が家の次女さん。
中学生といえば「部活」ですよ。

何部に入るの?何部に入って青春するの??
この春、家族の注目は専ら次女さんの部活決めに集まっておりました。
そんな中、担任になったおじいちゃん先生は陸上部の顧問だそうで、しかもかつてはオリンピックの選手選考委員会?だか何だかに呼ばれたことがあるという実力者らしい。(東京ってホントいろんな人がいるよね
)


昔は鬼と呼ばれた彼も、いまではすっかり丸くなり「部活はね、やりたい人がやりたい分だけやったらいいのよ。
」という好々爺っぷり。だから生徒に大人気。

それでいて指導法はやはり一流らしく、優しいのに楽しい!迷ったらとにかく陸上部!!
と言わんばかりに、陸上部の部員数はおよそ80人。

それを聞いちゃうとね、良いじゃ〜ん!!陸上部!!
いまの時代は「何を」やるかよりも「誰と」やるかが大切な時代だと思う〜。

それなのに!!!
最終的に次女さんが選んだ部活は女子バレーボール部。
今まで一度だってバレーボールなんかやったことも見たこともないのに、なぜバレーボールにしたのか、理由を聞いたら
「先輩がとっても優しかったから。
」

ところがよくよく話を聞いてみると、このバレー部、なぜか3年生が1人もいなくて、2年生もわずか8人。バレーボールは6人制ですから8人ではラリーの練習ができないので、去年までは近隣校と合同で練習をしていたという、校内で最も人気薄な部活だったのです。
なにかある。

そう思いませんか??!
2年生が優しいのは、もちろん是が非でも新入生に入部して欲しかったからに他ならず、、、その部活、必ず何か秘密がある。
その秘密とは、、、どうやら顧問のばばあが(当事者がこう呼ぶのですよ
)原因で、ある時期にいまの3年生がごっそり退部したらしい。ボイコット???だがしかし、いまの2年生はそれについては黙秘して多くを語ることはないという。ゆえに真実は誰にも分からない



ままんはすこぶる心配でした。
そんな中学生ごときが、たったの3年間を我慢できない顧問てっっっ!!!
誰しも思春期には身近な大人に対して、少なからず不満を抱くものです。しかし、例えその時期に「ムカつく」とか「死ね」などの極端な感情を持ったとしても、大概は我慢して耐え忍び、後に振り返れば「あれもまあ、良い経験だったなあ」とか思うものなのではないでしょうか?
それがどれだけ耐えたかは知りませんが、学年全員が辞める事態になるって、、、どんだけブラックなのさ???
さらに心配なことには、次女さんは我が家の中でも群を抜いた神経質。気に入らない人間とは目も合わせないことをままんは十分承知しています。
絶対、続かねえぞ、その部活。

ですから、練習道具を買い揃えるなどと言い出したときには「どうせ辞めるのに、高いシューズなんかいらないよ
」超!!!後ろ向きでした。

けれども、、、今現在。
ままんの予想に反して、次女さんはバレーボール部、まだ続けております。
毎日のように「今日もばばあがムカついた!!
」と言っておりますが。


分かってきたのは、ばばあは体育の先生なんだけど、そこそこのお年なので自分では動いて指導をしないようなのです。でも、魂だけは永遠のスポーツマンなので、鈍臭い現代っ子にヤキモキするらしい。
次女さん曰く「自分は椅子から一歩も動かないくせに、うちらには何でできないんだ!とか怒鳴り散らす。ズブの素人で教わってもいないものが出来るわけがないじゃんか〜!!!
」

なるほどね。
ここで、ちょっと考えてみて。
ジブリのアニメには、とにかくよく分からん機嫌の悪いばばあが必ず出て来るじゃない?それは、なぜだと思う?
あれはやっぱり大人になる過程で【人は必ず理不尽を乗り越えていかねばならない】ってことが言いたいんだと思うのよ。
かつて我々が子どもの頃に出会った、通学路をうろつくじじいとばばあなんか、だいたいが初対面から不機嫌で、声だけがやたらにデカくて「子どなんか消えろ!」って雰囲気を醸し出していたものです。(あくまで雰囲気ね。)
ですからいまでもジブリ作品を見ると、恐怖のじじいとばばあに出くわした、主人公の戸惑いが痛いほどに良く分かるのです。
子どもにとって、不機嫌なじじいとばばあほど不可解な生き物はいない。
でもこれを攻略したとき、少年少女は大人の階段を上って立派に成長して行くわけです。
世の中とは、そういうもんだ。
つまりは、不機嫌なばばあは社会の理不尽の象徴なんですよ。
ですからね、本当は聖人君主のように「褒めて伸ばす」指導者が理想なのかもしれませんが、実際の社会は恐ろしい病原体に満ちておりますので(笑)、ここいらで免疫を付けるという意味では、部活の顧問が不機嫌なばばあでも「ま、いっかな。」とままんは思い始めてきました。
それにばばあには意外な効能があったのですよ。バレーボール部では、テストの結果をばばあに見せる儀式があるという。
気分はまさに地獄の閻魔裁判(笑)。
地獄に行きたくない彼女らは、まあ、当然死ぬ気でお勉強頑張りますよね??

おかげで、どうなることかと心配した激戦区東京での初めての定期テスト、次女さんはまずまずの成績でした。



これは完全に地獄の閻魔大王「ばばあ」のおかげと言えるでしょう。
思春期になって親の言うことを聞かなくなったら、親以外に恐れる人物がいたほうが良いのですよ、間違いない。

担任の好々爺は、通知票を渡すとき「成績は頑張ったね。バレー部は辛いかい?
」気に掛けてくれているようで。(校内でもバスケ部とバレー部がブラックなのは有名らしいので
)それに対してきっぱりと「辛いです。
」と答えたという次女さん。



「そうかいそうかい。」肯定も否定もしないおじいちゃん。
何も言わないけれど見守っているよ、そういうことでしょうか。
さすが年の功と言うべきか。
やっぱり陸上部でも良かったよね。(笑)
アメとムチに見守られ、次女さんの中学校生活は始まったばかりです。


ばばあに負けるな!!