こんにちは侍ままんです。




先日中学生長女さんが
少々興奮気味にこう言いました。

『東京ではねぇ、
いつも人でごった返しているところが
思いがけず空いていたとき
《今日は過疎ってて
ラッキーだね(*´▽`*)
“過疎ってる”って言うんだって
(゚Д゚;)アセアセ


過疎ってる・・・


過疎ってる町から来た我々には
全く初耳の言葉。
だって過疎地域は毎日過疎っているの
ですから。(;´Д`)
特筆するまでもない。



嗚呼・・・懐かしの過疎地域。えーん
銀行や郵便局に
番号札発券機などというものはなく
少し前まで渋谷の人だかりを見て
『お母さん、今日は何の
お祭りの日かなあ?(*・ω・)ノ』
心の底からそう思っていた我が子たち。
そのくせ病院だけがやたらと混んでいた
少子高齢化の町。



都会に住まう人々にとって
『過疎化』などというのは
ニュースや新聞記事の中の話に過ぎず
そのリアルな深刻さを理解している
人などほとんどいないのが現実。
とすれば、東京の真ん中に住む
“日本のことを考える”お仕事をしている
人たちもまた、本当の過疎化を
知っているとは言い難いのです。



東京の開発地域の小学校では
今年も狭い狭い校舎に山のような
新入生が新しくやってきます。
我が家が通う小学校も
次年度の新入生は160人だそうです。
一方、電車もバスも来ないような
田舎の小学校では
その広い広い校舎と敷地が
フルに活用されることはなく
日に日に児童は減っていき
教室だけが用もなく余っていく・・・



我が家など以前は
直線で100m優に取れた校庭から
今ではトラックの1周が100mに満たない
ような学校に移り、運動会のリレーなど
見ているだけで目が回りそうです。
『これ、コーナリングの技術の
問題であり、純粋な足の速さなんか
もはや関係なくね??(゚Д゚;)』
戸惑うばかり・・・。(-_-;)



そして、長女さん曰わく。
過疎ってる町と人でにぎわう町。
決定的な違いは
『東京の学校給食は
ハンパなくウマい酔っ払い
ってことらしいです。
本来ならば農業も酪農も盛んで
地産地消をうたっている田舎の給食が
マズいはずはないのですが・・・。
以前の過疎ってる町の給食は
いかにも《財政難》を感じさせる
『過疎ってるメニュー』でした。
これは単純に税収入の違い
から来るものなのか??
一人一人の税負担は同じでも
還ってくる恩恵がまるで違うのが
過疎ってる町の現実です。



『過疎ってる』




東京の中高生が
おもしろ半分に使っている裏側で・・・
現実は思いの外深刻なのです。ぼけー



過疎ってる町の、そんな問題を
過疎ってない町の人にも分かって欲しい。



それが、中学校を卒業するにあたって
長女さんが書き残した将来の夢です。




今日は卒業式。
ほらね、やっぱり雨でしたえーん



傘雨だけど
彼らはきっと着実に
前に進んでいる気がしています。



今日校長先生は仰いました。
君たちの中学校生活は雨の思い出ばかり
だったけど、虹というのは
雨のあとにしか出ないものなんだよ。


みなさんはこれから
それぞれの虹を見つけて下さい。


それぞれの想いを胸に。
ご卒業おめでとう
ございます。ハート