我が家の3姉妹。
一番手がかかったのは・・・長女
まぁ、慣れない育児ですし、たいてい皆さん第1子
子育てには苦労されていると思います。
それにしても、うちの長女さん・・・つわものでした。


長女は生まれたときから、変わった赤ん坊で
育てるのに普通の子の150倍くらい手がかかりました。
まじで、死ぬかと思いました。


昔、『悪魔の赤ちゃん』というホラーまんがを読んだことがありまして・・・
あるお母さんが、たしか赤ちゃんを拾ってくるんです。
それがお母さんの見えないところで、ペロッってやると牙がはえてる『悪魔の赤ちゃん』なんですが、ことごとくお母さんの周りの人間を不幸に追いやっていくんです。
そしてとうとうお母さんもノイローゼになり、赤ちゃんを抱いて電車に飛び込みます。
ラストシーン、事故現場で救急隊なんかがせわしくしている場面で、
がれきの下から赤ちゃんが這い出してくるんですよ。
バブバブ・・・と。
それを通りすがりの若い女の人が拾っていく・・・
という話なんですが
なんだかやけに印象深くて、心に残っていたんです。


長女が生まれたときに思いましたね。
『来たよ・・・悪魔の赤ちゃんが・・・』
まさか私のところに。

とにかくおなかにいるときから『小さい』という
気になる評価をいただいていました。
3週早く生まれて、2100g。
モルモットくらいでしたよ、ホントに。

でも、未熟児ではないと言うことで、普通の子と同じように退院しました。
ここからが問題ですよ。
この人、どうにもこうにも寝ないんです。
今思えば「そんなことないだろう」と思いますが、
抱いていれば寝てるんです。布団に置くと1分くらいでオギャーでした。
3人育てた今なら、たとえ泣いたって放っておけば良いんですけどね・・・
当時は新米ママですから、もうどうして良いか分からないわけですよ。

おまけに小さかったもんで、看護婦さんは
『たくさんミルクを飲ませろ』
とかいう余計な暗示をかけるわけです。
時間がかかっても良いから、母乳の後にミルクを飲ませろ、と。
だいたい、母乳をちまちま飲むと疲れて寝てしまう感じの弱々しさだったので、
『いま思えば』そのまま寝かせとけば良かったんですけど、
飲ませろと言われたので、わざわざ起こして飲ませるんですよ。
飲みやしませんよ、眠いんだから。


ホントね・・・
いま思うとばかばかしい!!
新米ママにおかしな助言をする人が悪い!!
と切実に思います。
新米ママはまじめですから、看護婦さんに言われればまじめにやるんですよ。
我ながら、かわいそうですね・・・。
タイムマシンがあったら是非過去に行って、言ってあげたい。
『寝かせとけ。そして自分も寝ろ』
『死なない程度に世話しなさい』と。


でね、くすぐったりして起こして、ミルクを飲ませます。
良い迷惑ですね・・・(-"-;A

これが超スローなんですよ。
大人なら80ccなんてひとくちで終わりですけど、
飲む気のない新生児ですから、2時間くらいかかるんですよ。
途中寝ちゃったりして。
当たり前っちゃ当たり前ですけど・・・
それで、ようやく2時間かかって飲み終わると、全量吐き戻すんです。
布団及び赤ん坊から私まで、着ているものびちょびちょですよ。

冷静に考えてみましょう。
赤ん坊、おなかいっぱいなんですよ。
小さいんですから。母乳で十分。寝かせてくれよ・・・。
それを無理矢理ミルクを飲まされて、
飲み過ぎなんです、ゲロリンちょ・・・

これでね~吐いちゃうと、結局食事していないことになっちゃうので
また、飲ませるわけですよ。
たぶんね、おなかいっぱいすぎて眠れなかったんでしょうね。

もう、とにかく看護婦の『たくさん飲ませて大きくしろ』
という言葉がね・・・脅迫的に響いて、普通のことが分からなくなってましたね。
おまけに、わざわざ実家に帰ったんですけれど、
母親、私が嫁に行って以来、鬱病でして、ただ『死にたい』とつぶやくばかりで
なんの役にも立ちませんでした・・・(-。-;)
いま思うと、なんで実家に帰ったのかも不思議でなりません・・・。


もうとにかく誰もが普通じゃない精神状態で、育てていたものですから、
いま客観的にこうして書いてみると、大変だった理由が良くわかりますよ・・・( ̄_ ̄ i)


で、まぁそんなこんなでへろへろになりながらも、実家をあとにして
旦那の待つ大阪に戻りました。
いま思うとね、母親が鬱ですから、出産直後にそんなのがそばにいたんじゃ、まともに育児なんか出来ませんて。
大阪に戻ったら、相当楽になりました (^_^;)
ほんと、第1子はお里に帰って・・・なんて定石パターンを踏んだのが間違いでしたよ。



鬱病の母親とは決別したものの、その後も、長女さんやっかいなのは生まれつきなようで。
とにかく寝ないんです。
眠くなるとぐずぐずし出すんですが、なかなか寝ない。
寝かせても1時間くらいで『ウギャー!!』とうなされたように起きてまうんです。
そしてその後、夢と現実をさまよいながらたっぷり1時間くらいは騒いでました。
つまり、眠くなると計3時間は騒いでいる計算です。


夜なんかもっと大変。
起きているときはご機嫌なんですが『寝るよ』という雰囲気になると
突然『ウギャー!!!』大パニックです。
電気なんか消そうものなら、布団からほふく前進、猛スピードで逃げ出す始末。


7ヶ月くらいのころ。
まだつかまり立ちがやっとくらいでしょうかね。
言葉も『あばあば』程度の頃。
やはり寝ようと思って、電気を消します。
長女さん『フンガー!!!』逃げ出して、泣きわめきます。
和室から逃げ出すべく、ふすまにつかまり立ちの姿勢を取りました。
次の瞬間・・・
 『あけて』 はっきりと言ったんです・・・。


人生初めての言葉。
『あけて』
全身鳥肌がたちました。
ママもパパも言わないうちに『あけて』ですよΣ(゚д゚;)
それまで言葉らしいものを一切発したことがなかったのに、『あけて』 (((゜д゜;)))


それ以来、私は長女さんは『睡眠恐怖症』であると信じることにしました。
きっと前世で、寝ているうちに強盗に殺されたのか、母親に首を絞められたのか、とにかくそういう悲しい過去があるに違いないと、思うことにしました。
無宗教ですけれど、そう考えないと長女さんの行動は説明がつきません。
それに、そう思えば『かわいそうな子だね』と自分が楽になれました。


そのあと、すんなり眠るようになったのは、4才くらいですかね・・・。
次女が生まれてからも、しばらくはギャーギャー騒いでいた気がします。
次女は長女とは全く対照的に、夜8時になるとタイマーをかけたように勝手に寝ていました。
昼間もたまに死んでるんじゃないかと思うほど、ほとんど寝ていました。
長女がギャーギャー発狂していても、起きることなく寝ていました。
こんなにも違うものかと、ただただ、驚きましたね・・・(-"-;A


4才までの長女が、眠るまでの過程はすさまじいものでした。
だいたい寝るつもりになってから、毎日10冊以上本を読まされます。
読まないと寝ない!!という主張だったんでしょうか・・・。
まぁ、2時間ほど読んでノドもがらがらですわね。
いい加減親も眠くなってきて、電気を消すと
『ウギャー!!!』ですよ。
毎度のほふく前進です。
それを母はタックルするんです。『逃げられないぜ!!おじょうさん!!』
長女は抵抗してなんとか逃げようとします。
しかし、逃がさない。
マグロと格闘する漁師のようです。
15分も格闘するとマグロは観念してようやく眠りに就くわけです。
これほぼ毎日。



朝は朝で、『ウギャー!!!』 悪霊に苦しめられながら起きるわけです。
そっから小1時間は発狂してましたね。
めんどくせえ・・・(;´Д`)ノ


この人、お買い物や公園など、外に遊びに出ているときは
割とご機嫌でした。車も大好きで車に乗せるとよく寝ました。
なので、長女の育児中はほとんど二人で出かけていました。

もうますます、母親と二人っきりで家に閉じこもる生活をしていて、
虐待をうけており、自宅にて手をかけられたのだろうか・・・・

と思えてならないわけですよ。
前世の記憶は4才ころまで引きずるんですって!!絶対に。


細かい不満にもものすごく執着して、発狂していたので
将来は普通のクラスには入れない子になるかもしれない、と覚悟していました。
でも、不思議と憎しみの感覚を持ったことはありませんでしたね。
『前世説』を信じるようになってからは、
なんとか『浄化』させてあげたい、と思っていました。


そのあと、私の不安とはうらはらに、極めて普通に育っていただきました。
いまでは、まぁ担任の先生には非常に高い評価をしていただけるほどに成長しましたし。

だからですかね・・・
私は全力であなたを育てた!!
あんたも『全力』で生きなさい!!

言いたくなるんですよね~~。

彼女に言わせりゃ、知ったこっちゃないんでしょうが・・・(;^_^A