無事に?マッチョな男10人の召喚に成功した見習いマイスール。

 彼は今、絶望の淵に立たされていた。


「これで少しはマシになったかにゃ。でも気を抜くのは早いにゃ!混沌の海で“災厄”と戦うには、もっと仲間が必要だし、自己研鑽してもっともっと強くならないといけないにゃ!」


 熱弁を振るうぬこ。

 しかし俺の頭は召喚の事でいっぱいで、全然内容が入ってこない。


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「お前には運命を変える力があるにゃ!」

「十人生贄に捧げて、女性一人を召喚できないだろうか。黒魔術について調べてみよう。あ、スマホねーや」

「さっきから何をブツブツ言ってるにゃ!このタロットカードがお前を新しい世界に導いてくれるにゃ」


 そもそもぬこが一番の悪なんじゃないか?

 俺にチート能力も授けず、男ばかり召喚しやがって。こいつも生贄対象にしてやる。


「そろそろ時間だにゃ」


 愚者のタロットカード。

 ぬこが装置にカードをはめ込むと、巨大な歯車が動き出した。

 ガコン、ガコンと大きな音を立てて巨大な装置が回り始める。


「待て!まだ俺は準備出来てない!黒魔術!せめて黒魔術を覚えてからにしてくれ!」

「わけわからんことを抜かすでにゃい」

「クソがっ!!」


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 見えない力に吸い込まれる!やばい!無理!


「てめぇも来い!ぬこ!」

「な!?手を離すにゃ!」

「うるせぇ!こうなったら道連れだ!」

「にゃんとー!?にゃにゃにゃにゃ!」

「おおおおおああーーー!」


 視界は白く染まり。俺は意識を失った。


 人影一つ無い空間。

 巨大な装置は音を鎮め、また眠りについた。