ここ数年、お山に行く時は行き先が固定されて目新しさがない。

同じ場所に通い詰めての定点観測もたまにサプライズがあったりしてそれはそれで面白いのだが、行き先の選択肢も増やしてみたいという気持ちも。

 

以前鳥友さんからお聞きしていた林道を物色していたところに別の鳥友さんが最近いかれたところを伺って見るとどうやら物色していたうちの一つらしいという事で出かけてみることに。

 

小田急で西に向かいバスに乗り換えて終点まで。

バスの中に鳥見はおろか山歩きの様子の方もいないがはて、あっているのやら。

 

バスを降りて川沿い、上流の方に向かい坂を上がる。

だらだらと歩いていくうちに周囲が山といった感じに狭まってきたあたりで林道の入り口の標識。

 

①普段いくあたりよりちょっと山奥に来たかなという感じ。

 

そこからさらに川沿いを歩いていくと鉄橋が。

橋を渡ったあたりでゲートが。

通行できないかと思ったが道路の一部が通行不能になっているらしい。

まあそこまで歩くには相当な距離なのでおためしのこの日には関係なさそう。

 

林の中を歩いていく。

とりあえず勾配に変化はあれどだらだらと登る。

周囲からカラ類らしい声。

そして少し離れたあたりからはクロツグミのさえずりが聞こえる。

しかし見渡す周囲に鳥の姿は・・・。

 

ひたすら坂を上っていくと標識が

林道入り口から1キロ、2キロ、3キロ。

その間、脇の低木の茂みをエナガにカラ類の混じる群れが移動していくのに遭遇した。

 

②だらだらと成果なく坂を上がる。標識を見ながら気分はやれやれ。

 

しかし悪意があるように(妄想)絶妙に葉っぱは被る、ピントは合わずでバタついているうちにみんないなくなってしまった。これは、単に腕が悪いという事だな。

(自虐的)

 

 

 

 

③カラ類の混群。いそがしく飛び回り茂みに被りと振りまわされて・・・。

見ると随分幼鳥、若鳥が混ざっていた。

 

④珍しく開けたところでカケス。と思った瞬間下に降りたよ。けち。

 

入口から4キロ、そして5キロ。

周囲はさすがに普段行きつけているあたりより気のせいか「山奥」感が。

それはいいが時折谷を越えてかけられている橋を通るのだが、だいたいが道路わきのガードレール程度の低い柵で下はかなりの高さの沢、谷。

ふらふらと下をのぞき込むなど強度の高所恐怖症にはトラウマもの。

左右に目を向けずそそくさと渡るのは坂道をひたすら歩くよりハードだったかも。

 

5キロを過ぎたあたりでこの日はいったん折り返し。

なにしろバスの本数が結構少ないのであまり待ちくたびれる事の無いように降りていこうかというところ。

もはや途中鳥を見つけて足を止めるなどという幸運は計算外だ。悲しいが・・・。

 

しかしそう思うと気を引くようにクロツグミの声。

遠いものの視界の開けたあたりから聞こえる。

そして見つけたが離れた山の稜線の木のてっぺん。

なんでこういうのが見つかるのに近くのキビタキが見えないのか。

(どうもガイドの無念を引きずったままのようだ)

 

⑤谷の向こう側の山の木にクロツグミ。目いっぱいでも点の距離、見つかるときは見つかるが。。。

 

さらに坂を下っていくと帳尻合わせのようにキビタキ、そしてオオルリが行く手にお出まし。

しかし距離を詰める前にバイバイとつれない事この上なし。

だいぶ降りてきたあたりで林道わきの木の上からまたクロツグミの声。

茂みの隙間から枝にとまる姿を見つけた瞬間、見計らったかのように飛ばれてお仕舞。

なんともはやだ。

 

 

⑥折り返すと帳尻をあわせるようにちょっとだけお出ましのキビタキ、オオルリ。

暗いし近づく間もなくバイバイ。

 

とりあえず見れたのは若鳥らしいアオゲラ(親子?)がしきりに鳴きながら木を移動するところくらい。

勝手がわからない、時期的に厳しい、と言い訳はいっぱいあるがやっぱり探し下手という事か。

 

⑥まともに見れたのはアオゲラくらい。最近あまり見ていないのでうれしいと言えばうれしいが、暗かったからか写り微妙。

 

林道入り口を出て分岐点から別の林道に入ったあたりで伺っていた巣箱を見つける。

しかしここまでで予想していたように、空っぽでお留守かお昼寝中か、姿を拝むことはできず。まあダメな日はじたばたしてもダメだろう。

 

⑦まあダメな時は何をやっても外れるもの。帰りに寄ってみたもののお留守??

 

という事で林道を出て川沿い、川原で遊ぶ家族ずれを見下ろしてバス停へ。

帰りのバスもがらがら。

暑いからなのか山歩きには向かない場所なのか。

ご新規様には厳しい林道だったが、来年の初夏それともまたは冬鳥の時期には試してみようかという場所だ。

やっぱりつれないかもしれないが・・・・・。