7月に入っての週末、二週続けて用事やらで遠出、散歩ができず。
ようやく次の週末には出かけられそう、という事でまず土曜日には茨城の稲敷へ。
秋のシギチドリにはまだ早いのは承知の上。
お目当ては前回顕微鏡でも見えないような画像どまりのオオセッカ、そしてコロナ以前から随分ご無沙汰のコジュリンだが。
時期は初夏のにぎやかな時期も過ぎ子育てか子離れの時期あたりでちょっと厳しいかも、という感じ。
しかし気になるまま行かずじまいというのも後々心残りですっきりしない。
外れたらまあ仕方ないという事で出かけてみる。
朝いちばんに地元を出て小田急からJR乗り継ぎ、成田そして佐原に着いたのは8時前。
平日だとその後それほど間をおかずバスがあるのだけど休日は次のバスが一時間以上後。という事で日帰りでもあり薄い財布に優しくはないが駅でタクシーに乗り稲敷大橋を越えての妙岐の鼻、自然公園まで。
朝はまだ早いもののすっかり日が登り日差しはすでに眩しいくらい。当然、暑い。
①稲敷大橋のたもと、霞ケ浦に突き出した芦原が今日の目的地。当然日陰はない。
車を降り一面の芦原を見下ろす。
前回うるさいほどのオオヨシキリの声はすっかり峠を越えて静まっている。
その代わりに聞こえるのはセッカの鳴き声。
視界には数羽同時に飛び回る姿も見える。
そしてオオセッカは数も増えてかなり頻繁に鳴き声が聞こえてくる。
とりあえず少しでも近くで見えないかと観察小屋の方に向かい通路を歩いていく。
周囲のなぜか電柱の上でさえずるホオジロ。
芦原に目をやればセッカは飛び回りいっこうに降りてこない。
②なぜか場外で熱唱のホオジロ。変。
すっかり声を潜めたオオヨシキリを見つけて写すがすぐに下に潜り見失う。
オオセッカが飛び上がりながら鳴く姿を見かけるがすぐに降下して芦の中に消えるのでのろりんの自分のカメラの画面にはとても収まらず。
写しても相変わらずの点、点、点。あかん。。。。
③初夏にはにぎやかだったオオヨシキリはすっかりおとなしめ。声もほとんど聞かれない。
④スマホだとたぶんほとんどわからない点、点。オオセッカは予想通り返り討ち。
観察小屋にあがり芦原を見下ろしてみるが、鳥の姿は見えず近くで声も聞こえない。
風もほとんど吹かない炎天下。日陰とはいえ暑い。
これなら日向でも通路で鳥を探す方がよさそうと早々に回れ右。
オオセッカは相変わらず手強く返り討ち中。無念・・・。
駐車場わきのトイレで手ぬぐいを濡らしひさしの下でしばし休憩。
そして今度は逆方向の通路を歩いていく。
すると通路から離れた芦の中からホオジロに似た鳴き声。
よくよく眺めると芦の間に茶色い染みのようなもの。カメラを向けると頭の黒いコジュリンだ。
お目当ての鳥は見つけたものの遠い。さらに芦の中ほどにとまってさえずっているので風に吹かれてとまった芦と前の芦が揺れまくり。
ブレるわ、被るわで何枚撮ってもボケボケの証拠写真だけとなってしまう。
まあ本当に久しぶりだしこの猛暑見れただけでもありがたい。
⑤遠い、揺れる、被ると厳しかったコジュリン。そういえば以前東庄町の川原で見た時もなかなかすっきり見れなかったり。相性?
コジュリンを撮っていると遠くを妙に機敏に飛ぶ鳥が。
コアジサシと思ったが後でよく見るとクロハラアジサシらしい。もう少し近くで見たかったが、今年の初見。見れただけ良しというところか。
⑥こちらも負けず?と遠いクロハラアジサシ。無精して沼に行かずあきらめていたので見れただけでもありがたい。
コジュリンを見てさらに通路を歩いていくとすぐ脇の茂みを数羽の鳥ががさつく。
伸びて背丈より高い葉の隙間から見え隠れするのはこれはセッカの若鳥か。
オオセッカ、コジュリンと遠くて写りはさっぱりなのに今度は近すぎ被りすぎとなかなか手ごろな距離と位置とはいかない。まあそうそう贅沢も言ってはいられないか。
⑦口の中が黒くないが尾羽の縞からセッカ? 近いけど手前に葉っぱでちょっと難儀。
折り返してまだ鳴いているコジュリンをしばし眺めて姿を消したところで周囲を少し歩くが近くで見れそうな鳥はなさそう。
観察小屋は遠いし日陰と言えばトイレだけ。
うろつくだけでくらくらな熱気とあってお目当ても見たのでギブアップ。
まだ午前中ではあったが早めに帰ろうかと歩いてバス停の方へ。
途中の蓮田、田んぼを見てみるが一部の蓮田にサギが集まっているくらい。
というか気分はもう帰ろうなので間違っても蓮田に探しに行こうなどという気持ちもない。
とりあえずこれも今年初見のチュウサギらしいのを見てやり過ごし、バス停へ。
⑧暑さで気もそぞろだがチュウサギもいる(はず)、はて。
ところが暑さでボケていたのかうろ覚えでバスの時刻を間違えていたのに気が付き愕然。なんて間抜けだ。
少し前にバスはでて次のが来るのは優に一時間以上も後。何をやっているのやらだ。
幸い近くに自動販売機があるので水分を追加で買い込みバス停周辺の田んぼを見ては木陰に入ってやり過ごしバスを待つ。
しかしほとんどからの田んぼで見たのはアオサギくらい。じっとしてた方がよかったかも。
⑨炎天下、暑さでボケーっとする田んぼ道。神奈川ではつい先日田植えが終わったと思っていたらこっちではもう稲穂がしっかり実った状態。
⑩ほとんど鳥を見ずうろつく田んぼを飛ぶアオサギ。なにやら粗相をなされているような。しまらない撮り納め。
ようやく来たバスに乗り冷房の効いた車内でようやく一息、やれやれ。
佐原駅からは初めて乗ってみた関鉄グリーンバスの方の高速バスで東京駅まで。
当然車内では缶ビール一本。涼しくて楽ちん。
滞在時間の倍以上の往復と遠いうえ、見れたお目当ても遠くてボケボケ(一羽当たりの原価を勘定してしまうのが貧乏性の悲しい性)、そして印旛沼の農道以来の真面目に熱中症やばい状態の暑さ。
やっぱり真夏は涼しいお山がよさそうだ。