鳥友さんのブログを拝見していた時はすでに宿と電車の手配をしていたが、戸隠でノジコを見たという話を見て富士山麓、軽井沢と「とりあえず見るには見た」状態のを何とかすっきり見てみたいとお目当てにして出かける事に。

 

天気予報だと初日に傘マークがついていたのが気になったが直前になるととりあえず晴れと曇りに変わったので大丈夫そうだ。

という事で当日早起きして始発に乗ろうとすると雨。予報は朝のうちだけ雨というので驚きはないがいきなり傘をさして荷物が面倒。

東京駅からは軽井沢行と同じ新幹線で長野駅まで。

車中から見る空模様はほぼどよんとした雲で時折雨粒が窓ガラスに着くような塩梅。

大丈夫かと思ったが8時過ぎに着いた長野駅前はすっきりと青空。これなら大丈夫?

 

甘かった・・・。

バスが山を登るにつれて空は曇り1時間余りで戸隠奥社入口に着いた時には結構しっかり雨。柳沢峠に続いての天気予報詐欺。

 

①山の天気は変わりやすい、というか晴れたり降ったり曇ったりと落ち着かない。

 

とりあえず傘をさすか微妙なところで植物園内へ。

入り口横ではキビタキが枝にとまりさえずっている。

園路の脇の草の陰でがさついているのは、アカハラだ。

順調そうかと歩いていると園内を見ての戻りらしい鳥見の方が。

なんでも朝、園内の小径沿いでクマを見かけたらしい。大丈夫か・・・。

 

②この日はやたらあちこちでアカハラの姿。最初も、そして最後も。

 

木道へ入るあたりからはにぎやかにカラ類などの声が聞こえてくる。

周囲にはゴジュウカラ、ヒガラ、コガラがちょこちょこと飛び回っている。

にぎやかだが忙しくて追いつかない。

あれあれと言っているうちに波が引くように静かになってしまった。

 

 

③今年はどこで撮ってもコガラがいまいち。ピンボケか被りか。相性悪化?

 

木道を歩いていくと周囲の木をコサメビタキが飛び回る。

見ていると林道わきの木の枝に巣があるらしい。

さらに周囲の低木、茂みにはがさつき見え隠れするのはウグイス、そしてアオジだ。

お目当てのノジコもこのあたりだろうと思うがそれらしいのを見つけると皆アオジ。

どうも見当たらない。

 

 

 

④木道からは巣の周りを飛び回るコサメビタキ、茂みからの鳴き声はウグイスにアオジ。ノジコは・・・いずこやら。

 

⑤奥社参道あたりからしきりにカッコウの声。遠くに大きめの鳥が。。。と思ったらカケスだった。がっかり(失礼な)。

 

林の中の木道を歩いていくと去年キバシリやカラ類がにぎやかだったあたりで声が。

同じようにコガラ、ヒガラ。

そして幼鳥か数羽のキバシリが追いかけあうように周囲の木々を飛び回っている。

写そうとカメラを向けると、裏側へ。出て来たと思うと葉っぱの陰。

どうもこの鳥とは二年越しでこうなるように決まっているらしい。

 

 

 

⑥そう何度も来ているわけではないが、この植物園、鳥の波でもあるのかいる時といない時の落差がやたら激しい。翌日改めて実感するとはまだ知らない。

 

ここまでそうは言ってもお目当ては別として順調に見れてまだ昼までも時間がある。

結構写してバッテリーも消耗、さて予備はと荷物を探ると、、、、ない!!!

落としたか、と記憶をたどるとなんと長野駅でコインロッカーに入れた荷物から充電器にセットしたまま取り出すのを忘れていたのを思い出した。なんて粗忽。。。。

 

宿に着くまで、というかバスで長野駅に戻るまでにはまだだいぶ時間が。

果たして持つかバッテリー。

という事で遠くのあいまいなのは捨てて近くのを少しづつに確実に、を目指すがそうそううまくいくわけはない。

木道を歩いているとこちらも子育てらしく虫を咥えたキビタキが。

まあこれならそうそう数は不要。

 

⑦考えてみればみな子育てで忙しい時期。こんな時に押しかけてきやがって大きな迷惑、と先方は思っているかも。

 

さらに今度は別の場所という事で池の方に歩いていくと脇の茂みからにぎやかなエナガの声。

見ると結構な数、なかには幼鳥も混じっているようだ。

ついついひかれて写してしまうがいつものごとく無駄にボツ画像。

いかん、こんな調子ではバッテリーがと我に返り先に進む。

 

⑧エナガが3羽、うち2羽は幼鳥らしい。バッテリーに余裕があればついついボツ画像量産にはまるところだが、ここはじっと辛抱。

 

植物園のもう一方の入り口あたりでお賽銭がわりに募金を少し、そのご利益か入口横の駐車場の脇の木にサンショウクイ、そして下の茂みから飛び出したアカハラが。

・・・バッテリーを気にしつつもこれは撮るしかない。

 

 

⑨入口脇の木々に珍しくサンショウクイが見やすいところで。ついでにアカハラも飛び上がって枝の上。しかし頭上を飛び回るコガラは被りまくってボツ。(相性か・・)

 

午後になり午前とは場所を変え高台園地から周辺の林の中。

にぎやかにさえずっているのはやはりアオジ。ノジコはどうも見当たらない、のか聞き分けできていないのか。

林の中で二羽のキツツキ。

最初にカメラを向けたのはオオアカゲラの雄だが次の瞬間飛ばれ(いけず)、残ったのは頭は赤くないが黒くもないの。これは幼鳥かしらん。

 

 

⑩2羽のオオアカゲラ、頭の赤い雄にはすぐ飛ばれ残った頭の薄い??のは幼鳥?
 

高台から下りて木道を再び歩くと今度は頭上からイカルの声。

イカルは苔むした木の幹に食べ物か何か気になるものがあるのか不安定な枝に乗っかってはバランスを崩してじたばた。なんか変。

 

 

⑪バランス崩してあたふたするイカルなどめったに見れるものではないのは良かったがほとんど真上の頭上。首が痛い・・・・・。

 

けちけちまめに電源を切ってもバッテリーは徐々に消耗。

とはいえ目の前に鳥が見れればとりあえず写す。

残り何パーセントとみみっちく確かめながら歩いていると午後もだいぶ時間がたつ。

バスの時間が気になる頃になって木道から離れた木の上でやっとクロツグミ。

鳴いているところが見れたのは良かったんだが、遠すぎた。

 

⑫結構近くで鳴き声が聞こえた時もあったが、見つけた時はやたら遠かったクロツグミ。

 

そろそろバス停へと出口へ歩いていくと通路脇、朝いちばんと同じように道端の草地からアカハラが。

 

⑬お出迎えとお見送りがアカハラ。これだけ見れれば翌日も・・・と思うのが普通。

 

バスは幸い10人くらいが並ぶ程度で座って駅まで。

撮り終えた時にはバッテリーの残量は20%を切っていたくらい。

まあそれなりに撮るには撮ったがもう少し気前よく写したかった。

本当もったいない。

 

⑭馬鹿の一つ覚えというか、軽井沢のリベンジ。とはいえ丼勝負を回避しての軟弱ぶりでなんとか完食。本当に馬鹿だ。