高原にお山と今から暑さ対策ではないがいささか偏っているかと思って行き先を考えていると、県内の漁港に珍しい海鳥がきているという情報を見かける。

この季節アオバト以外あまり海に行く機会もないし目新しいかと思って出かけてみることに。

 

小田急JRを乗り継いで逗子駅へ。

そこからバスに乗り終点近くの漁港前。ここは湘南佐島漁港。

バスを降りたのは自分ともう御一方。どうも目的は同じらしい。

目の前の漁港の岸壁にでて港内を見渡す。

 

目の前の防波堤の先に小さな白い灯台。いくつかのブログの画像で見た姿と一緒。

それらの情報によれば、この灯台に普段見ることのないアカアシカツオドリがとまっているらしいのだが・・・・・

・・・・・いない。灯台の上で休んでいるのはカワウ、ウミウ?遠くてよくわからない。

①見覚えのある灯台に到達したが・・・・お目当ては留守。

 

周囲を見渡しても防波堤で休んでいるのはやはり、鵜だったりトビだったりと。

どこにもそれらしい鳥の姿が。

ご一緒してきた方も呆然と言った様子であたりを眺めている。

 

一日中ずっと灯台の上というわけでもないかもとしばらく様子を見る。

のどかな漁港の景色。のどかなのはいいが刺激も鳥もない。

 

②釣り船、漁船がたまに通る以外は静かな漁港。のどかだが…やることない。

 

港内を時折飛ぶのはカワウのよう。

なんかサギが多いなあと見れば港内のいけすらしい構造物にたくさんのカラス、サギが集まっているのは魚目当てか。

アオサギファンの鳥友さんが目にすると泳いで接近しかねないほど集まっている場所も。

 

 

③仕方がなく撮る鵜もピンボケ。遠くの生け簀?のサギ。アオサギが10羽以上というのもなかなか見ない景色か。

 

しかし海と言えばカモメ、といっても港外を遠くセグロカモメかウミネコかもわからないくらいを一羽見かけただけ。

 

④海でカモメは、夏は少ないにしても見たのはこれ一羽。なんだかなあ。

 

当然声も聞こえず、聞こえるのはカラスのだみ声、上空のトビの声。のどかすぎ。

辛抱強くなっていれば見れたかもしれないが、戻ってきても灯台は遠すぎで「見た」以上でも以下でもなさそうと根気が続かない。

一時間余りでご一緒した方には挨拶、バス停に戻って撤退。

まあ行かずに後で悶々するよりはきっぱり振られるのがましと自分をごまかして逗子駅方面へ。

 

途中どうもこのバスの路線見覚えがあると思ったら数年ご無沙汰の葉山のサンコウチョウで有名な林道に行くときに通った路線だった。

確かこの辺りとうろ覚えのバス停で降りて一キロ余り、うっそうとした林道の入り口。

たしかやたら湿っぽく薄暗い場所だったよなと思いながら歩いていく。

ちらちらと林道の方から戻ってくる方が。

果たして今年はきているやら。

 

⑤ここへ来るのは大磯でカメラ落としてレンズ壊して以来だったような。嫌な事を思い出してしまった・・・・・。

 

しばらくうっそうとした林道を歩いていると頭上からオオルリの美声。

美声はいいがほぼ直角。こりゃどうやってもすっきりは撮れない。

 

⑥美声はいいが首は痛いわ日差しが強く真っ黒だわとパッとしない。

 

さらに歩いていくと10人ほどの方が固まっている。

そこを抜けてさらに進むのもはばかられそうな雰囲気なので後ろから様子を窺う。

すぐ脇は竹藪、流れの向かいは暗い林といった中からお目当てのほいほいという声。

薄暗い林に木々の間から日差しが差し込み明暗差が半端ない。

素早く動くサンコウチョウは目がちかちかしている自分には早すぎ。

それでも沢の向こう側の木にとまったのでカメラを向けたが設定は間違って白い、ボケる、位置が変わると絶妙にかぶっている。

あたふたしているうちに林の奥へ。

 

 

⑦せっかく日の当たるところにとまったかと思うと、設定暗いまま。

場所が変わったら手前の葉っぱが邪魔。どうもこの鳥相手だとうまくいかないのか。

 

その後は頭上を越えて竹藪を出入りしたりと見え隠れするもまともに撮れず。

今年のほいほいもトホホのご様子。

どうしてこうこの鳥とは相性が悪いのか。

どうもダメそうという感じと薄暗く、蒸し暑い中どうも虫に刺されたような感じもするので撤退。

 

見れたかもしれない珍しい海鳥、「とりあえず見れた」写真だけのホイホイ鳥。

記録にはならなかったが湘南の散歩のいい記憶という事にしておこう。

そうでも思わないと、残念すぎるので。やれやれ・・・・・。