軽井沢への遠出2日目。

現地のTVの天気予報、午前中は小雨だと。まったくありがたくない。

昨年の傘をさしての林道歩きの再現となるのか。

 

6時に宿を出て荷物をコインロッカーに入れてタクシーを待つ。

この駅JRもしなの鉄道も6時前はシャッターしまって入れもしないので当然駅前にも人も車もなし。

6時過ぎに来た最初のタクシーで野鳥の森入口まで。

6時半前、園内には入らず林道をそのまま歩いていく。

 

①人気のない林道をのんびりと歩いていく。お天気はやはりどんよりだ。

 

川沿いの木の上からはオオルリの声。

まだ早いのか失恋組が多いのか、熱唱はいいのだがみんな高いところ。見えん。

 

 

 

②お相手募集中なのかまだまだ熱唱中のオオルリが多い。

 

そのまま歩いていくと行く手の木の幹に動くもの。

カメラを向けるとここでは初めてのオオアカゲラ。

見れたのはいいが幹を上ると葉っぱの茂る枝の陰。

裏に回ると遠くの木に飛び出していきとあっという間のあっけなさ。好調なのか微妙。

③行く手に遠く、近づく間もなく飛んで行ってしまったがここでの初見はちょっとうれしい。

 

そのまま進んでいく。

どんより曇って薄暗い中、周囲の茂みの中にちょっとした動き、小さい鳴き声に足を止めて周囲を見渡してみる。

 

頭上をコサメビタキが飛び回っては枝の先端にとまる。

ほとんど垂直方向のお腹写真ばかり。つれない。

ぴぴぴという声の行方をさがして二日目にしてようやくゴジュウカラの姿。

よく見れば鳥はいる。しかしなかなか低いところ、近いところで楽をさせてくれない。厳しいもんだ。

 

 

④コサメビタキは頭上を飛び回りカラ類がごちゃごちゃしている間にようやくゴジュウカラが見れた。以前は普通に見れたのが・・・探すのが下手になったのやら。

 

肝心なお目当ての一つ、コルリはというと林道の脇の斜面、その茂みの中から鳴き声は聞こえる。

しかしなかなか見えそうにもない。というか去年3回通って結局声だけ、というのから一体何回振られまくっているのか。

姿が見えないまますでに3キロ以上歩いたころ合い。

また茂みの中からコルリの声。

見えそうで見えずに悔しいと眺めまわしていたら茂みの隙間を動くもの。

ちらっと青いものが見れたのだが陰に入ってまた見えなくなる。

またダメか、と思った矢先、茂みの奥の枝の先にひょいと乗っかって鳴きだしたのはまさにコルリ。

恋の熱唱気分だったのか下から見上げているこちらを気にする様子もなく結構な時間さえずっていた。

思わず見上げたコルリの姿に後光が差しているような気分。

なにしろ後で調べたら枝に乗ってさえずるコルリの姿を撮ったのは2018年6月の富士山水が塚公園以来のはずなので実に6年ぶり。後光も後光、思わず目もくらみますがな。

ひとしきりさえずったコルリはひょいと枝を降りると斜面の茂みに消えた。

思わず放心といった態で画像を見返す。

 

 

 

⑤手前の茂みが被るものの気にしている余裕はなし。とにかく飛んで行かないでと思いつつカメラ越しに眺めるコルリ。思わず目がくらむ。

 

まあ薄暗いし自分の腕。多少まともな塗り絵レベルだが水場や茂みの中でなく見れたのでやっと、という感じでこの軽井沢での連敗もストップ。

 

お目当ての一つをクリアして調子も出たのか、近くで鳴くセンダイムシクイも珍しく動き回る姿を見つけて撮影。

 

 

⑥いつも目の前の茂みからさんざん声はすれどものセンダイムシクイ。見れたが被るしちょこちょことすばやいすばやい。

 

さらにその近くの青葉の茂みを見え隠れする鳥にカメラを向けると新緑の茂みに紛れそうな緑色。

コルリに続いてのお目当てのノジコだ。まぐれ当たりでも見られたのは幸運。

しかしそうそう幸運の大盤振る舞いとはいかないようでちょこまかと動き回るノジコにせっせとカメラを向けて写すものの葉っぱ被りかピンボケ。

すっきり全身の写ったのは撮れず、結局富士の水場近くよりは多少ましなのしか取れなかった。

 

 

 

⑦新緑の中を緑色の鳥が見え隠れ。いるのはわかっているがすっきり撮れずに気だけが焦りまくり。富士に続いてもやもやの残るノジコ。

 

しかしまぐれ当たりでも偶然でもお目当てその2も見られたのでありがたい。

もう少し歩けばそろそろ林道も出口かというあたりだが今回のお目当ても無事に見れたのでこの辺りで回れ右。

 

往きと同じようにゆっくりあるく。

コルリの声はまた聞こえるもののもう幸運は使い切りか姿は見ることはできない。

 

かわりにではないが往きにコサメビタキを見た近く、再びコサメビタキが頭上に。

よく見るとまだ子育ては始まる前のようで完成したのか未完成か微妙な巣が道の上にあるらしく頻繁にコサメビタキが出入りしている。

 

 

⑧子育てはまだなのか頭上の巣に交互に来るコサメビタキは周囲の木の枝先にとまっている。なかなか下の方には来てくれない。つれない。。。

 

ほとんどは頭上を飛び回っているのは変わらないが多少は近いのも見れた。

そして声にひかれて眺めた先にはゴジュウカラ。

富士山、軽井沢とあれだけ探して見つからなかったのが、一度見れると何度もお出まし。

 

 

⑧林道から川原の木を眺め続けてようやく木の幹に動くもの。やっとまともに見れたゴジュウカラ。

 

これもいわゆる鳥見あるあるというやつか。

鳥の動き、声をゆっくり追っているからよく見えたのかめぐりあわせが良かったのか、とにかくいつもよりは時間をかけて林道を往復、入り口近くに戻ってきたころにはすでに5時間以上経過したお昼ごろ。

 

 

⑨コサメビタキにカラ類を追いかけているといつの間にか乱入しているキビタキ。

道の脇の茂みががさつくのを眺めればソウシチョウ。ゆっくり歩いていたせいか昨年よりは出会いが多かったかもしれない。

 

最初の予定では中軽井沢駅まで戻りバスで午後にはもう一度休耕地をというつもりだった。

しかし雨こそ結局振られずに済んだものの天気は前日同様どんよりとした空であまりいい写りになる気もしない。

それに林道で久しぶりのコルリ様にご対面で気が抜けたといった塩梅。

結局午前の林道歩きで打ち止めにして予定を繰り上げて帰る事に。

 

昼過ぎのバスで軽井沢駅。みどりの窓口で新幹線の座席指定の変更。

これが最近ニュースにもなるくらい待たされる。

早め(昼過ぎ)ながら受付まで20分以上の行列。やれやれだ。

後は前回同様ビールを買い込み、一杯ひっかけての東京行き。

最初は天気含めてどうなるかと思ったがコルリ様のおかげで何とかいろいろ見てこられた。

まったくもって、ありがたやありがたや、である。