GW、いつもは閑散のお山が想定外の賑わいだったがそれから二週間。

はたしてお山の具合はどうなのか。

そして気になるのはサンコウチョウがきているかどうか。

そのあたりの様子見にお山詣でに出かけてみる。

 

始発のバスは思ったより人数少ない。いい天気で山歩きの人も多いと思ったのに、ちょっと意外。

そしてバス停はいつも通り下車自分一人。さて人出はどうだか。

 

①GW終わり、鳥の見れない林道はいつもの閑散。

 

坂を上るとキビタキの声は聞こえてはくる。しかしほぼ斜面の茂みの中ばかり。

以前はるか頭上から声を響かせていたオオルリはお相手が見つかったのか沈黙。

そのかわりではないがホトトギスの声をこの夏初めて聞く。

しかし聞こえる場所は手前の木立に遮られて見えそうもない。

足を止めずに坂を上っていくと早い事。1キロ、2キロすいすいと時間も立たずに登り切ってしまう。

・・・だいぶ上ってから下の方からサンコウチョウの声。

しかし一声聞いた後は続かず沈黙。はたして今年は道沿いで姿が見れるだろうか。

 

結局登り続けている間、足を止めたのは近くにキビタキの姿を見かけた一度くらい。

水場まで登って来た時の時刻はいつもより30分近く早い。要は絶不調。

結論を端折って言うと下りも4キロ以上をほとんど一時間のノンストップ。

この日は鳥見の方はお一人地元らしい方をみただけ。いつもの閑散林道だった。

 

②上って下りて10キロ近く歩いてまともに見れたのはこれくらい。まあこれだと閑散なのも無理はないいつも通りのつれない林道。

 

水場はというとGWは想定外の賑わいもこの日は無人。

虫除け(ヒル除け)スプレーをかけまくり、ただ水場でぼーっと鳥を待つ。

・・・斜面に挟まれ左右、頭上を茂みに囲われた場所でまわりの様子に耳を傾ける。

 

はるか頭上ではオオルリがさえずっている。

背後の沢では時折さえずったりキョキョという声を上げるクロツグミ。

果たしてこれらの鳥が水場に来るかと思う。

しかしオオルリ、キビタキはいつも前触れなく突然降りてきてびっくりさせられる。

降りてくると一気にテンションが、でいつも冷静さを失い写真は微妙。

 

 

③オオルリは雄雌ともに滝行が好き。流れの速いところで何度も水浴び。

 

 

④キビタキも前触れなく勢いよく水場に接近、枝や周囲の茂みにとまっては水たまりに降下。

 

一方、周囲からはヤブサメの声がしきりに聞こえてくる。

見回しても見つからないがそのうちいつも間にか死角からひょっこり姿を見せるだろう。

 

 

⑤ヤブサメは周囲ではしきりと鳴くのに音無しでいつの間にか水場を歩いていたり。

離れると鳴きながら遠ざかっていった。

 

水浴び好きのヒガラ、そしてメジロは水場に現れる前から周囲の茂みから声が聞こえてくる。時にはそのまま気配が消えてがっかり。

ある時は頭上、左右の茂みの中をじょじょに近づく気配を感じさあ来るかと待っているうちに水場に降下してくる姿が見えてくる。

すぐに飛び上がったかと思うとまた接近の繰り返し。

 

 

⑥不意を突かれるオオルリ、キビタキそしてヤブサメに対して周囲から聞こえる鳴き声の近づくのを聞きお出ましを待つヒガラ、そしてメジロ。

 

そして時には普段あまり姿を見せない鳥もお出ましに。

出てくればそれが珍しい、そうでないにかかわらずうれしいのは当然。

 

 

⑦この日の予想外はホオジロ、日の当たるところでじっくりと水浴びを繰り返していた。

 

クロツグミはいつも不意に。ひょいと斜面を降りて来たり、下流の方から飛んできて目の前にとまったり、だいたいはアクションを起こす前に飛ばれるが、それだけに水浴びをしてくれるとこっちが上ずって設定が・・・と後で悔やむ。文字通り、後悔。

 

 

⑧前触れもなく不意に水場の奥にお出ましのクロツグミ。しばらく様子を窺って、残念Uターン。不審な爺さん怪しまれたか。

 

 

⑨下流の方からいきなり飛んできたクロツグミの雄。焦って設定間違えせっかく見れた水浴びも真っ黒け。

 

 

⑩出ない時はひたすら一時間くらい待つのに、クロツグミがでて焦った後すぐ、これもいきなりのオオルリ雄のお出まし。

だいたい薄暗い水場で写真の写りはあまり期待しない。というか茂みの隙間から差し込む光に青さが冴えるのは見た目の印象とはどうしても一致しないので。

 

しばらく静かな状態が続くと時間を見てさっきお出ましになってから何分、だいたい何分おきだからそろそろなぞと目安をつけて待っていて超過したらがっかり。思わず愚痴や悪態をついたり。。。

 

・・・こんな調子で見続けていたらいつの間にか4時間、昼も近くなっていた。

その後はすでに書いた通りほとんどノンストップで林道の入り口、そしてバス停へ。

 

                                      ・・・まあ水場や一つの場所で鳥がお出ましになるのを待つ方の多くはいい写真を撮るのが目的で出たら出たで立派なカメラでしっかり写す。それまでは歓談の時間というのがよくあるパターンというのが正直な印象。

しかしこういう場所ではやっぱり出る出ない、撮れる撮れないを含めて過ごす時間全体が鳥見だと思うし、せっかくの雰囲気を感じないともったいない気がする。そんな風に思うのは自分だけだろうか。(見つける、写真を写すのが下手、のいい訳かもしれないが)

 

まあせっかちでこらえ性のない自分が一か所に長時間じっとしていられるのは少なくともこうやって過ごしていると単調ではないから(探鳥だけど)だと思う。

(あくまで個人的な感想です)