GW前半三連休の最終日。

この日は前日とは別の鳥友さんとも鳥見散歩。

GW前半はいわばポンコツガイドの鳥見ウィークエンドといった塩梅。

今回の鳥友さんのご希望はなかなか近くにない林道で夏鳥探し、ただしあまり人のいないところでといったところ。

当日の朝まで行き先には迷ったものの、林道までのアクセスと人気の有無からいつものお山の林道へ。

当日伊勢原の駅。

下見をした時にはすでにバス停には結構な人数が並んでいたが集合時間より早く到着した鳥友さんのおかげで次のバスに早い順番で並べて座って出発。

 

いつものバス停で降りて林道の入り口から坂を上っていく。

時折斜面の上の茂みのあたりからキビタキの声。しかし奥の方からばかりで見えそうもない。

だらだらと1キロ以上成果なく登っていく。やはり厳しそうか。

さらに上り曲がり道の木の上で、開けたところでさえずるキビタキを発見。

ちょうど朝日のあたるところでさえずり黄色と黒がきれい。

なんとか写すことができてやっと一安心。

 

①林道を上ってキビタキの写真を撮れたところでなんか一安心。

 

しかし厳しいのは相変わらず。

林道の分岐点手前でブブブという声に林の中をのぞき込むとキビタキが追いかけあってはにらみ合い。

薄暗い林で忙しく飛び回るのでぶれる、撮っても悲惨。

 

②林の中でにらみ合いと追っかけあいのキビタキ君たち。暗くて速い~ブレますわ。

 

キビタキの声にくわえて上の方に登ってくるとクロツグミの声も聞こえてはくるが姿はさっぱり。

センダイムシクイの声が近くに聞こえ林道わきの木をちょこちょこ動くものを見つけたところでカメラを向けるとなんと、下半分しか写っていない。

 

③やっと見つけた思ったらこの状態。ポンコツガイドは写すのもこの調子。

 

薄暗い斜面の上の方でちょろちょろ動くもの、今度はヤブサメ。被りまくって写せない。

やはり人気のないのも納得の厳しい林道。

せっかくの遠出にキビタキだけのお土産は避けたいところ。

その後も声だけは聴きながら水場へ。

 

④薄暗い斜面を見え隠れ。ピントは合わず被ってとじれったい事。

 

ここで夏鳥が来てくれれば、なんとか恰好が付くかなというところなんだが。

二人で様子を見てみる。

周囲の茂みから下りてくるのは、エナガ、ヒガラそしてメジロといったご常連。

ふいにオオルリの雌が降りてきたがすぐに飛び上がってしまいとてもじっくり見ている暇もなし。

それまで下から上がってくる間もほとんど聞けなかったオオルリの声、それにクロツグミのさえずりは遠巻きに聞こえてはいる。

しかし水場にはなかなかお出なしにならず時間が過ぎる。

それでも奥の方にミソサザイがお出ましになり少しはましになったかという感じ。

せっかく林道にきたので鳥友さんはやはり歩きながら鳥を探してみる方がよさそうという事でふたたび林道へ。

 

 

 

⑤水場ではオオルリのお嬢さんがちょっとお目見えのほかはなかなかに地味な顔ぶれ。

 

水場の近くで周囲を見ていると谷の下からちょうど目線の高さあたりの枝にひょいととまった鳥がいる。

二人でそちらを見てみるとオオルリ。それも青い雄。

どうやら下で虫を捕まえくわえて上がって来たらしい。

食べている間枝にとどまっていたので鳥友さん無事に写すことができた。

さらに林道から谷間をひょいと見下ろすと下にいたクロツグミがとびあがり木の幹にとまる。

自分はどうしてもピントが合わせられずにいるうちに鳥友さんはなんとか写すことはできたよう。

これでキビタキ、オオルリそしてクロツグミとなんとか最低限の夏鳥は見ることができてこんどこそほっとした。厳しい林道もお客様へのサービスか。

 

林道の出口に向かい歩いていく。

少し上がったあたりで林道わきで動くもの。

斜面わきの木にとまっていたのはオオルリの雌。

口いっぱいにくわえていたのは巣の材料のよう。

近くで声がすると思ったら頭上をオオルリの雄が移動して真上で様子を窺っている。

新居づくりのお邪魔いたしましたというところだったか。

お昼も近くなり林道の出口手前。

ここでもセンダイムシクイの鳴き声。それもかなり近い。

鳴いている木はわかるのに見えない。

しかし場所から行ってここがラストの機会と眺めまわしてようやく枝の重なったあたりで鳴くセンダイムシクイを見つける。

枝被りだが何とか撮れて林道の出口。

そこから歩いて少し下ってバス停。

GWながら早めに出て来たのでバスもそこそこの混みようのうちに乗れた。

 

駅に着いたが時間はまだ早い。

せっかくの遠出という事でタマシギの遊水地に寄ってみることに。

林道縦断の後の遊水地巡り、結構歩くが鳥友さんもかなりの健脚のよう。

ここで無事に見れればガイドの大役もめでたしの結果だったが現実はそう甘くない。

見下ろした遊水地ではヒクイナが出没、そして2羽のコチドリが微妙な距離で動きまわり気が付けばタシギが歩いていてといった調子。

しかし肝心なタマシギはとうとうお出ましにならずギブアップ。

 

 

 

⑥お山の鳥で運を使い果たしたか、タマシギの遊水地ではお目当ては見れず。

ヒクイナが見え隠れするのを眺めているとコチドリは追っかけあい。

タシギはいつの間にかお出ましに、オオヨシキリはお気に入りの場所で繰り返しの熱唱。

 

まあこんな調子で最後は残念だったが厳しい林道で何とか空振りにならず夏鳥が見れてほんと一安心。

前日に続き案内と鳥探しで肝心な写真はお留守になりがちだったがまあがっかりさせず見てもらうというのも面白いものだ。

という事でGW前半も終了。後半はどうなったやら。