1月に茨城の海を眺めにいきこんどの遠出は例年通り銚子方面に出かけてみる。

かわり映えはしないが遠出の散歩にはちょうどいい。

しかしこの冬こちらの方の鳥の話をほとんど聞かないが果たしてどうなのか。

 

朝、東京駅前から高速バスで銚子駅へ。

連休中とあって道路が混むかと思ったがほとんど遅れはなく銚子の駅前。

 

①今年話題に出ることも少ない銚子方面、果たして遠出の成果は。

 

今回予定を決めたのが直前だったので自転車は借りず(案の定案内所には予約済みの表示、最近は人気があるのかしらん。)バスでまず利根川の向こう側。

 

終点の波崎海水浴場でおり少し歩いて漁港の端にでる。

港内を覗き込んで見るとさわやかにすっきり、いや鳥がいない。

 

泳いでいるのはオオバンにカンムリカイツブリ。

さらに歩いて外海への入り口近くでアカエリカイツブリは見かけたが遠い。

飛んでいるのはユリカモメにセグロカモメ、とくに珍しいのはいないか。

 

 

②近くでやたらあちこちにいるカンムリカイツブリ。遠くでまともに撮れないアカエリカイツブリ。茨城の時と一緒だよ。

 

同じ場所でオオハム、アビ、ウミスズメにビロードキンクロを見たのは、何年前か。

年ごとの差なのか気候などでもうあまりやって来ないのか。どっちにしろ寂しい限り。

 

足を止めることもなく漁港内を一巡り。

勢いがあるのは風に吹かれてうなりをあげる風車だけ。

 

 

③低いうなりを立てて風車が勢いよく回る。鳥見の勢いは静止のまま。

 

漁港を出てバスが車で利根川下流部分を見て歩く。

導流堤で休むカモ、カモメ、鵜類。

じっくり見れば何かいるかもしれないが逆光気味で見づらく気力がわかない。

 

ハジロカイツブリの群れも数羽と寂しい。

ホシハジロかオオホシハジロか微妙なのもいたけれどこれも逆光でピンボケ。

よくよくみれば普通のホシハジロか、たぶん。

 

④そろそろ結構な数の群れが見れてもよかったのにハジロカイツブリも寂しい。

 

⑤逆光で写りはさっぱり、おまけにまぶしい。オオホシハジロか半信半疑で撮っては見たがやっぱり普通のホシハジロか。

 

バスに乗ってふたたび銚子駅へ戻り今度は銚子電鉄へ。

連休だったからか新しい車両が入ったからか電車を待つ人は盛況。

車両の中には立って乗る人も多数と切符を販売する方は大忙し。

なんか久しぶりにみた光景。

ほんのささやかな奮発でこの一回だけの乗車だけどまた次乗れるように一日周遊券(弧廻手形)を買わせてもらう。

 

笠上黒生駅で降りて遠ざかる電車をパチリ。手前はご当地名物(らしい)銚子キャベツ。

なんか鳥のネタがないあまり観光案内になりつつあるような・・・まずい。

 

⑥趣を変えて銚子キャベツと銚子電鉄。鳥はどこに行ったやら。

 

海岸にでるとまず南に向かい眺める。

遠くを泳いでいるのはワイルドなカルガモにウミウ。平凡。

・・・ようやく見つけたミミカイツブリはやたら遠かった。

 

⑦海岸から眺めて見つけたミミカイツブリ。これでカイツブリ4種クリアだがすっきりしないか。

 

浜辺でイソヒヨドリ。ようやくまともに鳥の写真を撮ったかも。

海鹿島の先で反転、黒生漁港の方へ。

 

⑧やっと鳥ブログ?らしい体裁を繕うネタが。情けないがありがたやのイソヒヨ君。
  

漁港内、ここも閑散、あカンムリカイツブリがいるなと無気力に眺めていたら、手前の磯に動くもの。

よく見るとクロサギがどうも水中を眺めておさかな探しのよう。

あまりこちらを気にしているようでなく平磯の海の時より近くで見れたかも。この冬クロサギだけが順調か。

 

 

⑨以前からあちこちのブログなどでここの漁港にいると言われていたクロサギ。

初めてここで見たがそういう相性なのか。

 

しかしさすがにまじまじと見られるのに嫌気がさしたか飛び出したクロサギは岸壁をすたすたと歩いて別の方へ行ってしまった。

 

⑩あんまりじろじろ見ていたせいか、すたこらと逃げ出すクロサギ君であった。

 

さらに歩いて第三漁港、外港とぐるっと回っていくが寂しい寂しい。

目につくのはカンムリカイツブリばかり。

たまにアカエリカイツブリがいるがどうしたものか皆遠い。

 

⑪第三漁港の一番奥で休むのはスズガモ。

以前はこういうところにクロガモが混じっていたりするものだが、いない。

 

 

⑫カンムリ、カンムリたまにアカエリの連続。さすがに食傷気味になってきた。

 

ほとんど成果なく歩き磯料理店の前の堤防のあたりに。

一年前はヒメカモメ、そして自分は見そびれたチャガシラカモメでにぎわい数十人が列をなしていた場所だ。

あの賑わいが夢のようだが、それでもカモメに浸る真面目な方々が。

カモメの分類識別に取り組む方は鳥見の人の中でも一種独特な雰囲気があるものだが

この日も約10名の方達が熱心に堤防で休むカモメを見ておられたが、のほほんと目にする鳥を適当にとる自分とはまずその姿勢が違う。

皆さんカメラを手にすることもなくスコープを熱心にのぞき込んでおられる。

 

そんななかでセグロカモメとオオセグロカモメの区別も微妙な自分がうろつくのも恐れ多いと早々に通り過ぎる。

 

 

⑬ぱっと見ただけだとセグロカモメ、たぶんオオセグロカモメ、ウミネコにユリカモメくらいしか気が付かないがじっくり見ていくといろいろいるらしい。さっぱりわからんが。

 

 

⑭せめて近くを飛ぶところくらい写そうと思ってじたばたするも、下手。。。。

 

後は漁港内で見れるものを探しながら銚子駅の方へ進んでいく。

魚の水揚げのない日のせいかカモメは少ない気がする。

 

利根川への出入り口近くで予想通り泳いでいるヒメウの姿が。

さらに進むと意外なほど多いホシハジロ、そしてキンクロハジロの姿が。

最後に見かけたのはハジロカイツブリで打ち止め。

 

 

⑮予想通り例年見かけるあたりでようやくヒメウ。港内でみたのもこの時だけ。

数も種類も寂しいこの冬の遠出。

 

⑯日が長くなったとはいえ、あまりに閑散でずいぶん明るいうちに銚子駅近くに戻ってきてしまった。翌日の事を考えると困ったもんだ。

 

海鳥が寂しい、クロガモを一日歩いて一羽も見かけなかったのもわびしいがなんとウミアイサを一羽も見かけなかったのも今回が初めてだ。

 

通常の遠出、泊りがけの時二日目はだいたい同じ場所を時間を変えて歩いているがこの調子では日が変わってもそうそう成果は期待できない。

やっぱり翌日は新規開拓路線だと決めて宿に入り一杯やりながらの早寝。

こうして遠出の初日は終わったのであった。