話題の映画「沈黙」の舞台になったのは、長崎市外海地方の黒崎~出津です。平戸、生月島、五島列島と共に隠れキリシタンの里として知られています。
上の写真は出津教会です。国の重要文化財に指定されています。ユネスコ世界遺産候補・ 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する「外海の出津集落」に包括される教会です。
フランス人宣教師ド・ロ神父の設計、管理のもとに1881年に建設着手されました。
マルク・マリー・ド・ロ神父は1840年フランス・ノルマンディ地方の貴族の次男として誕生。
1868年、宣教師として長崎へ。1914年亡くなるまで一度も故国に帰ることなく、長崎の信徒のために尽力しました。1877年外海地方に赴任してからは施設建設や救護活動のために私財を惜しみなく投じ、フランスで身につけた農業・印刷・医学・薬学・土木・建築・工業・養蚕業、搾油などの広範な分野に渡る技術を外海の人々に教えました。 またフランスから種を取り寄せ、小麦を栽培し、パンやマカロニ、ソーメンなどの製法を教え当時貧しかった外海の婦女子の自立を援助しました。今、外海では当時のそうめん作りを再現しています。人呼んで「ド・ロ様ソーメン」。道の駅「夕陽が丘そとめ」のブッフェで提供されています。
明治政府によるキリシタン弾圧の中、外海の貧しいキリシタンに寄り添ったド・ロ神父は、今でもこの地で語り継がれ、この地の人々に浸透して生き続けています。この地の人々は誰もが知っています。あんなに青い空のように、あんなに碧い海のように、あんなに藍い山のように、「ド・ロ様」もまたこの地に同化したあんなに尊いヒトだということを。
出津海岸を見下ろす道路際に遠藤周作の「沈黙の碑」があります。
『人間が
こんなに
哀しいのに
主よ
海があまりに
碧いのです』 遠藤周作



黒崎教会