こんにちは。
ビジネスマインドトレーナー
吉田淑恵です。
本日も、昨日からの続きです。
わたしが教えてもらった
易経『乾為天(けんいてん)』は、
主にリーダー論や、帝王学として
用いられることが多いんです。
わたしも、遠藤先生に
新しい視点をもらうまでは、
リーダー論として捉えていました。
易経とは?
易経っていうのはなにか。
まずはこの説明から。
易ってわかりますか?
細い棒をジャラジャラしてる
占い師さん、イメージできますか?
あれ、易っていいますよね?
あれの『経』は、経典。
教科書のようなものです。
占いの教科書。
けれど、
書かれているのは占い方ではなく
「易経を熟知すれば
占わなくていい」
と言われているほどの、
森羅万象の変化法則、
自然と人生の道理が説かれています。
易経の基本の考え方
易経のベースとなる考え方は、
世の中には
「陰陽の相反するものごとが
矛盾なく共存している」というもの。
この陰陽の組み合わせで
できたものを
『八卦(はっけ)』と言います。
2つの場合は、
陽陽、陽陰、陰陽、陰陰
の4パターンになりますね。
分かりづらいので記号にすると
□□、□■、■□、■■
(実際の易経では、
つながった棒で陽を、
真ん中が途切れた棒で陰を表しています。)
これに、
もう一つずつ組み合わせると
(便宜上、右端に四角をつけると
思ってください)
□□□、□■□、■□□、■■□
□□■、□■■、■□■、■■■
↑この8つの陰陽の組み合わせを
『八卦』と呼びます。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
なんて言葉、聞いたことありますよね?
あれ、易の占いからきている
言葉なんですよね。
これをさらにかけあわせて、
6つにしたものが『六十四卦』。
8卦×8卦=64卦。
易経は、
この64個の
小さな物語で成り立っています。
(画像はWikipediaより)
六十四卦のそれぞれは、
人生における場面設定のようなもの。
その場面で、
どんな人と出会って、
自分の立ち位置はどこなのか。
人間関係、力関係、心理状態は
どうなんだ?ということなどが、
たとえ話で描かれています。
一番初めの物語が『乾為天』
この64のうち、一番目
陽陽陽陽陽陽(□□□□□□)が
『乾為天』なんです。
この乾為天には、
龍の成長物語が書かれています。
『易経』には、六十四の場面ごとに、
決まった起承転結の流れがあります。
各段階には必ず前兆があって、
その前兆を察知できれば、
適切に変化へ対応できる
ということが、
物語(たとえ話)になっています。
この龍の成長物語が、
女性起業家の成長過程と
ぴったりだ!と気づきました。
2つのキーワード『時中』と『兆し』
易経が大切にしているものが
2つあります。
それは、『時中』と『兆し』。
『時中』とは、
そのときにやるべきことに集中する
ということ。
『兆し』とは、
チャンスを見極めて流れに乗る
ということ。
この2つの姿勢って、
起業をしていく上でもとても大切。
こんなことからも、
易経『乾為天』は
女性起業家のサクセスロードマップに
ぴったりなんです。
次回からは、
龍の成長のお話をしますね。