昨日の記事

電力プランの見直し しませんか?

の中で

 

電話オペレーターに言われた

 

「こちらね、

お断りするようなお話ではなくて

ご案内となりますので」

 

という言葉に、

若干モヤモヤする汗

ということを書きました。

 

 

 

こういった

モヤモヤやイライラなど

マイナスの感情って、

 

気持ちのいい

コミュニケーションをとる上で

ちょっと邪魔ですよね。

 

 

だから今日は

 

「どこがどうだと 

『失礼だな!』と感じるの?」

 

ということを考えます。

 

 

 

私のコミュニケーション研修でも

お伝えしていることですが、

 

ネガティブな感情を

抱いてしまったときは

《分析して 感情を細かくする》

 

と、楽になります。

 

 

 

怒っているときって、

(当然ですが)感情的です。

でも、分析って、

感情的な状態では

できないんですよね。

 

 

その状態を逆手にとって

 

分析をすることで、

感情的ではない状態に

もっていくことができます。

 

 

 

そこで、

昨日はちょうどモヤモヤしたので

 

私が実際にそのモヤモヤを

解消するまでの脳内プロセスを

お見せします。

 

 

 

その前に。

 

言葉を整理しましょう。

コミュニケーションのベースは

言葉ですからね。

 

ぶん‐せき【分析】 とは

[名](スル)
 複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすること。「情勢の分析があまい」「事故の原因を分析する」
 哲学で、複雑な現象・概念などを、それを構成している要素に分けて解明すること。⇔総合
 物質組成を調べ、その成分種類や量の割合を明らかにすること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

 

とあります。

 

 

感情って複雑です。

 

でも、

感情が生まれるのには

ある一定のルートを通ります。

(これについては また

別の機会にお話ししますね)

 

 

なので、

この複雑な感情を

生み出している《概念》、

 

すなわち

 

自分の持っている“価値観”や

“正義感”、“良心”、

“善悪の判断基準”など

 

構成している要素に分けていきます。

 

 

この分けていく工程を

《分析して 感情を細かくする》

と呼んでいます。

 

 

**********

 

 

では、実際にやってみますね。

下矢印下矢印下矢印

 

「こちらね、

お断りするようなお話ではなくて

ご案内となりますので」


 

 

これを聞いて

私がはじめに浮かんだ言葉は

 

「え?

断るような話じゃなくてって?

どういうこと?プンプン

 

 

でした。

 

怒り爆発ってほどではなく

カチンときた!くらいのものです。

 

 

【STEP 1 行間を埋める】

これの行間を埋めると 

下矢印

 

「え?なに言ってんの?

断るような話じゃなくてって?

どういうこと?

意味わかんない。

 

ちょっと失礼じゃない?

 

断るかどうかは、こちらで決めますよ?

なんであなたに

決められないといけないの?

 

ちょっと上から過ぎない?

 

 

このように、

自分でもその時には気づかない

省略されている言葉があります。

 

 

この省略されている言葉に

自分のモヤモヤの

タネが埋まっています。

 

 

 

 

【STEP 2 行間を解説する】

 

今埋めた行間を、

解説するようなつもりで

さらに細かくします。

 

 

「え?なに言ってんの?

断るような話じゃなくてって?

どういうこと?

意味わかんない。

(言葉の意味が解らないのではない)

(なぜそんな人を不快にさせることが

言えてしまうのか、心情が理解できない)

 

 

ちょっと失礼じゃない?

(失礼じゃない?は疑問ではない)

(失礼だ!と確信している)

 

 

断るかどうかは、こちらで決めますよ?

なんであなたに

決められないといけないの?

(人に決められたくない)

(しかも見ず知らずの人から)

 

 

ちょっと上から過ぎない?

(命令や指図をされたくない)

(見下されたくない)

 

 

 

【STEP 3 どのマイルール違反なの?】

 

人はだれでも、自分の中に

「~してはいけない」

「~するべき」

といった、マイルールを持っています。

 

これは一般的には

信念とか観念とか呼ばれ、

 

正義感”や“良心”、

善悪の判断基準”などの

ベースとなります。

 

 

このマイルールに反した

行動を他人にとられると、

不満や怒りといった

感情が生まれます。

 

 

怒りっぽい人は

正義感も強い人なのです。

 

 

 

では、このモヤモヤは

どのマイルール違反なのか

を見ていきましょう。

 

 

 

「え?なに言ってんの?

断るような話じゃなくてって?

どういうこと?

意味わかんない。

(言葉の意味が解らないのではない)

(なぜそんな人を不快にさせることが

言えてしまうのか、心情が理解できない)

 

マイルール

右矢印不快になることを言ってはいけない

 

 

ちょっと失礼じゃない?

(失礼じゃない?と疑問ではない)

(失礼だ!と確信している)

 

マイルール

右矢印相手に失礼な態度をとってはいけない

 

 

断るかどうかは、こちらで決めますよ?

なんであなたに

決められないといけないの?

(人に決められたくない)

(しかも見ず知らずの人から)

 

マイルール

右矢印自分の行動の決定権は自分にあるべき

右矢印例外として “人にもよる”

 

 

ちょっと上から過ぎない?

(命令や指図をされたくない)

(見下されたくない)

 

マイルール

右矢印人の行動を制約すべきではない

右矢印人は対等な関係でいるべき

 

 

 

【STEP 4 それ本当?】

 

どのマイルール違反なのかわかったら、

つぎは、例外を探します。

 

※ただし〇〇を除く

とか

※ただしイケメンに限る

 

とかです。

 

 

いつでも?誰でも?絶対に?

~するべきって、それ本当?

と、自分に問いかけてみてください。

 

 

不快になることを言ってはいけない

右矢印不快かどうかは受け手によるよね

右矢印相手にとっては、不快ではないのかも

 

 

相手に失礼な態度をとってはいけない

右矢印私は失礼だとは思われたくないかな

右矢印でも相手はたぶん悪気がなくて、

  知らず知らずにそんな言い回しなのかも

 

 

自分の行動の決定権は自分にあるべき

人の行動を制約すべきではない

右矢印そう言いながらも、相手に対して

  「失礼な言い方をするな!」って

  怒ってるって、おかしくない?

  矛盾してるよね。

 

 

人は対等な関係でいるべき

右矢印ここであきらめて、
  「礼儀知らずなヤツだ」
  「バカだからしょうがない
  って思うことにするか」
  という思考をするのは、
  完全に相手を見下してて、
  対等ではないよね。
 
 
**********
 
 
こういう風に感情を細かくして
例外を見つけていくことで、
 
「そんなに怒ることでもないか照れ
という気になります。
 
 
【結論】
どこがどうだと「失礼だな!」と感じるの?
かというと、
 
 
自分のなかのマイルールが
“全部” “絶対に” “これは真実だ”
って、思い込んでいると
 
「失礼だな!」と感じるのです。
 
 
コミュニケーションに一番大切なこと
それは 『受け取り方』。
 
 
感情を細かくできるようになると
人間関係が格段に楽になります。