「ここは私の居場所じゃない」と
ずっと思っていました。
家事や
子供の相手をすることも苦痛だったし、
事務員をしていた独身の頃のように
がむしゃらに仕事に邁進することが
私らしいし、
そうしたら充実した毎日が過ごせる。
と思っていました。
そうして始めた久しぶりの事務員の仕事。
仕事自体は全然苦痛ではなかったのですが。
一挙手一投足を監視されているような
職場環境の中で、
吃音がひどくなる一方で…(^_^;)
頑張れば何とかなる!と思う一方で、
この職場で5年後10年後も働いていたいかというと、
「否」という答えしか出ない自分もいて。
若かったら根性で頑張ったと思うけど、
また今の私だって頑張ろう、と思っていたけど、
きっかけとなる出来事があって
あっという間に退職することになりました。
でも、この半年で学んだことや気付いたことはいっぱいあって。
一つは
独身時代の職場環境に、とても恵まれていたんだな、ということ。
そうでないと思われる職場にいたこともありましたが、
こうやって子育てが一段落ついた後にも
事務員をしよう、と思えるのは
それだけ楽しかったのだと思うのです。
だから、自分が考えていた以上に職場環境は重要だということ。
二つ目は、
確かに独身時代の私は仕事に邁進していたと思います。
遅くまで仕事をしていても平気だったし、
むしろ喜びであったかもしれません。
でも、久しぶりに復帰して
仕事が終わらなくて残業になった時、
「えー、もうやりたくない」と思ったのです。
もちろん投げ出しはしませんが(^_^;)
今日は家に帰ったら、あの用事済まそうと思ってたのに、とか。
家族との生活を長く送るなかで
自分の優先順位が、いつの間にか「家族>>>自分」に
なっていたようです。
これには自分でも驚きでした。
主婦としての仕事、
妻としての仕事、
母としての仕事、
全部苦手だし嫌いだ、とずっと思っていたから。
…
それと最近気付いたのですが、
どうも私の機嫌、というのが
想像以上に家族に影響しているようで。
私の機嫌が悪いと、
自分が思っている以上に
家族の機嫌も悪くなるようです。
機嫌が悪くなるのは、
一つには余裕がないからなんですよね。
なので家庭環境を守るためには、
ある程度余裕を持たせた範囲での
仕事にした方がいい、ということ。
そういう部分を踏まえて
転職活動にのぞんだ結果、
少し遠くはなりますが
新しい職場に巡り会うことになりました。
入社が少し先なので、
今はつかの間の専業主婦です(^-^)
いろんな道を経て、
「家族あっての仕事」ということが
やっとふに落ちた気がしています。
年齢を重ねるに従って、価値観も変わる。
戸惑うことも多いけど
刺激があって面白い。のかもしれない。