この間、父と話す機会があった。
父は若い頃は「生涯現役」で死ぬまで働くのだ、と言っていた。
が、やはり歳がいって体力気力が消耗したのか
一年ほど前に現役引退して、
最近では私が時々頼む子守りが母以外と交流する数少ない機会となっている。
そんな父が、
「一日中家におるって、一日が長いように思うやろ?
そうでもないねんで。」
「今は、何かをしてる時に、これ終わったら次これしよ、とか思わへんねん。
その時してることをただする。
次すること考えても極端なこと言うたら、その時にはあちらの世界へいってしまってるかも知れへんやん、この歳になったら。
だから、その時にしていることをただする。
まあ、おまえ(私)の世代では難しいやろうけどな。することがいっぱいあるから。」
と言っていた。
ちょっとびっくりした。
そういう感覚とは無縁の父だと思っていたから。
悟ってるなぁ~
「今ここ」に意識を向けることが、私にはなかなか難しいことも多いけれど、
なるほどこういう事なのか、と思った。
「ただ、する」=「あるがまま」ということなのかなぁ。
私も年齢を経るにしたがって、体感していくものなのだろうか。
それにしても、一番こんなことを教わることがない、と思っていた父から
多分 無意識では 教わりたくない、と思っていた父から
教わる事になるとは思わなかった(-_-;)
(もちろん本人は教えているつもりは無いですが)
人は変わるんだなぁ、と感じた一日だった。
最後までお読み下さり、ありがとうございました♡