初読みの作家。

以前から読みたい作家とは思っていたのですが、今回やっと手に取ることができました。

というのも、 AIに「通勤で読める短編集は?」と聞いたところ、2冊薦められたうちの一冊がこの「満願」で、もう一冊は前に読んだことのある作家だったので、今回は米澤穂信さんの作品を選びました。


にしても、通勤で読むのに適しているかというと正直疑問がありますね笑。

だいたい一編が70頁で、少しずつ読むより、結末が気になるので一気に読みたい。しかも、内容が人間の闇や仄暗い心の底が関係してくるので、朝読むには不向きかも。

個人的には、寝る前の静かな時間にじっくり腰を据えて読みたい作品でした。


前書きが長くなりましたが、どの作品もド派手なことはなく、日常に隠れた違和感や見落としそうな心の機微がミステリーに繋がっていて、ドキドキしながら読んでいました。

中には、読後感が生理的に受け付けられないものもありましたが(ミステリー展開は面白いのだけど、個人の嗜好の問題)、久しぶりに読後の満足感のある作品でした。

何気ない日常に潜む心の闇、そしてそれを取り巻く登場人物、充分堪能できました。