活版印刷三日月堂シリーズ第二弾。
「ちょうちょうの朗読会」「あわゆきのあと」「海からの手紙」「我らの西部劇」の4つの短編が収録されていますが、共通のテーマとしてあげられるのが「死」と「魂」でしょうか。
子供の死、姉の死、妻の死、父の死など、亡くなる方は話ごとに違います。人の縁、モノの縁に寄って三日月堂へと導かれる年齢性別様々な人々。それらの人々が身近な人の死を通して、自分の奥底にある感情と向き合い、活版印刷を通して、それぞれの答えを見つけていく、暖かくて優しいストーリーです。
前作は活版印刷そのものがメインでしたが、本作での活版印刷の立ち位置は、あくまで小道具のひとつで、それぞれのストーリーがメインのように感じました。主張し過ぎず、でも埋もれることなく存在しているかのようでした。
三日月堂の話も好きですが、作品の中に登場する絵本や詩にも興味を持ちました。
「ちょうちょうの朗読会」で朗読された、あまんきみこさんの絵本「車のいろは空のいろ」、読んでみたくなりました。
「海からの手紙」の豆本に印刷された新美南吉の詩も素敵ですね
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。活版印刷三日月堂を訪れる人が心の成長を見せる中、巻末で三日月堂店主の弓子さんが修行する宣言をしていて。次巻は、弓子さんも大きく成長するのかしら。次巻が楽しみです
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