クリエプレミア音楽朗読劇  VOICARION II  「GHOST CLUB」

原作・脚本・演出:藤沢文翁
作曲・音楽監督:小杉紗代
出演:小野友樹、浪川大輔、小野賢章、渡辺徹


2017年9月4日(月)14時開場  14時30分開演
シアタークリエ

{351AB2E2-D9D0-4B0A-8DF4-E072F62145AD}


今年5月以来の藤沢文翁作品です。
昨年のVOICARION「Mr.Prisoner」は、当時号泣するほど心打たれ、また今でも思い出すと胸が締め付けられるほど印象的な作品だったので、今回も楽しみにしていました。
今回の「GHOST CLUB」はお話しは面白かったけれど、泣くような作品ではなかったです。泣きポイントはいくつかあったのですが、涙もろい私でも泣くことはなく観劇しました。
この作品の良いところは、「暴かない方が良い謎もある」ということかな。例え自分に不利益を講じようとも、謎を謎にしておく。みんなの優しさに癒やされました

いつも、藤沢文翁作品は登場人物に感情移入して観ていましたが、今回は客観的にフィクションなんだと思いながら観ていました。なぜなら、コナン・ドイルは真面目にスピリチュアリズムを研究するスピリチュアリストであって、作品のインスピレーションのためにスピリチュアリズムを利用するとは思えなかったからです。

数年前、スピリチュアリズムを勉強したことがあり、スピリチュアリズムが盛んな地、英国スピリチュアリズムに触れたことがあります。そのなかで、コナン・ドイルはスピリチュアリズムに傾倒し、スピリチュアリズムの講演旅行をしたり、著作まで書いていると知り、以前、著作本を買っていました。(「コナン・ドイルの心霊学」という本ですが、コナン・ドイルのスピリチュアリズムに対する個人的な一考察であり、それが真理かどうか信憑性がないため、先生曰くスピリチュアリズムの教材には適さないそうです。)
{C838FFAF-6C6A-432F-9365-52EFF679F6A3}

コナン・ドイルはスピリチュアリズムを熱心に研究し、オーストラリアやニュージーランド、ヨーロッパにまでスピリチュアリズムの講演旅行をするほど。そんな人が作品のインスピレーションのために、スピリチュアリズムを利用するのかな、と。そこが引っかかり、今回は感情移入は出来ないけれど、客観的にフィクションとして楽しみました。

役者は日替わりなので、
コナン・ドイル役  小野友樹
ハリー・フーディーニ役  浪川大輔
Sir.クロフト役  小野賢章
シャーロック・ホームズ役  渡辺徹
を選びました。

コナン・ドイル役の小野友樹さん。
イベントではお笑い&盛り上げ役担当なので、真面目な小野友樹さんが新鮮でした。フーディーニに「ドイルは騙されやすい人間」と言われていたように、単純で人のいい優しい男性を演じていました。外見からして人が良さそうですし
愛妻ルイーズに逢いたい想いをぶつけるシーンでは、感極まって目頭おさえてましたね。

蛇足ですが、小野友樹さんがお水を飲む度にコップに蓋をするところが几帳面ですね〜。

Sir.クロフト役の小野賢章さん。
設定が15歳の男爵。まさに少年でした。しかも席に座って足を組む様は、まさに周りから馬鹿にされないように片意地を張る生意気な少年そのものでした。物語の途中、クロフトが年相応の表情を見せるようになってからは、足は揃えて座っていたので、足を組んだり揃えたりするのは、藤沢演出だったのかしら。それとも小野賢章さんのアイデア?

それにしても小野賢章さんの足の細さには驚きました。前4列目上手のサイドブロックに座っていたので、小野賢章さんが目の前だったのですが、ブーツの口周りがブカブカ。筒の半分くらいしか埋まっていなくて、足が細すぎる
これも衣装の演出なのかしら。大人の衣装を着て精一杯背伸びをせざるを得ない、少年男爵を表現しようとしたとか。いや、細すぎてサイズがなかったのかも。

ハリー・フーディーニ役の浪川さん。
インチキ霊媒師を憎んで、嘘を暴いて、霊そのものを無いと断言するに至る理由が切なかったです。浪川フーディーニは、嘘を見破り、嘘を憎みながらも、どこか優しさのある奇術師のように感じました。優しいがゆえに、それを悟られないよう生意気な若造を演じていたのでは?と思うくらいに。個人的な感想ですが。

浪川さんの衣装、もっとよく見たかったわ。
浪川さんと私の直線上に背の高い頭の大きい女性が座っていて、浪川さんの顔は見えるけど首から下は女性の頭と身体で見えない。つまり、背の高い女性の頭の上に、浪川さんの喋る生首が乗っているように見える。。。さすが奇術師だww。

シャーロック・ホームズ役の渡辺徹さん。
貫禄がありました。上手から見ると、1番遠くにいるはずなのに存在感があって、堂々としていました。しかも恰幅が良いから、衣装が映える。全体を見渡して推理をするように、この舞台全体を見渡してストーリーメーカーになっている気がしました。

最後に1つ気になることが。
タイトルの「GHOST CLUB」ですが、どちらかと言うと「GHOSTHUNTERS CLUB」や「GHOSTBUSTERS CLUB」なのでは?

でも、ホームズが、「数多のゴーストが偽物でも、中に1つ本物のゴーストがいればそれがロマンだ」と言っていたから、「GHOST CLUB 」でもいいのか。自問自答。

長々と書いてしまいましたが、

キャストの皆様、
スタッフの皆様、
観客の皆様、
素敵な時間を共有頂き、ありがとうございました
来年のヴォイサリオンも楽しみです。

そして最後まで読んでくださった読者様、
ありがとうございました

{9C6F2BF4-F443-43D7-A3C1-7C67BC4E4BDA}