名前は前から存じ上げていましたが、初読みの作家です。
お酒の飲めない私でも、バーの雰囲気を感じることができる作品でした。
バー 「間(ハザマ)」を訪れるのは、この世の者とあの世のモノ。
水曜日の25時に、この世の者とあの世のモノがこのバーで想い出を語る話です。
バー店主の波佐間と、幼なじみでバイトの由比だけがあの世のモノが視える設定が面白かったですね。(お客であるこの世の者はあの世のモノが視えない。)
バーを訪れるこの世の者と、その人に会いに来るあの世のモノ。
同じ空間に居るけど、視えないからお互い会話をすることはない。でも確かにそこに居て、心の隙間を埋めていく、優しくも儚いストーリー。
3編収録されていて、それぞれ迷いを解決していきますが、その他にも波佐間と由比の関係、波佐間の祖父と父の関係、波左間の祖父の過去など、内容がテンコ盛りだったためか、ストーリーがメインで、心情描写に物足りなさを感じました。
バー店主の波佐間は無愛想で寡黙ながらも、きっと胸の内で逡巡しているはずなので、もっと胸の内の葛藤を読みたかったわ。
サクッと読むには読みやすいので、気になりましたらどうぞ
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