表紙に一目惚れして手に取った、初読み作家の本。

どこかで聞いた作家名だと思ったら、コバルト文庫出身の方でしたね。

本作は、6編の連作短編小説です。
「タイムテーブル」「白い糸のジュエリー」「特等席の彼女」「未来からのドッグタグ」「夜のトワエモア」「角ウサギの夢」。

ひょんなことから、がらくた屋のお手伝いをすることになった「つき子」。正確に言うと、ガラクタではなく、ブロカント。フランス語で『楽しいガラクタ』という意味だそう。
ブロカントを扱う店主であるお爺さんは、モノと、モノが語る物語を売っており、購入者はその物語によって心の曇りが晴れて、一歩前に進むきっかけになるストーリーです。

つき子の探し物が、のちのち大きな意味を持つのが予想外で、その繋がりが印象的でした。

ブロカント屋の店主は、いろいろな人の悩みを解放しているのに、店主自身の悩みは解放されたのか、気になりますね。店主にも幸せになって欲しいです

個人的には、「白い糸のジュエリー」のメヘレンレースが気になりました。この話を読みながら、以前購入して、もったいなくて一度も身につけていないレース状の銀のペンダントヘッドを思い出しました。
また、話中に出てくる回転式ジャングルジム、懐かしいですね。小さい頃、公園でぐるぐる回して遊んでいました。
このお話を読むことで、過去の思い出が蘇り、まるで私の中にある物語が語り始めたようです


物語とは関係ありませんが、アンティークとブロカントはどう違うのか、ネットで調べたところ、アンティークは「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」で、ブロカントは「100年以上の年月は経っていないものの、人々に愛され大切に使われてきた道具たち」とのことでした。(BROCANTE MOMOのホームページより抜粋)
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