魔法じみた出来事や伝説が多い街、風早の街にある花屋「千草苑」を営んでいる花咲家シリーズの第4作。
タイトルにもあるように、今回は怪談の短編集です。怪談話と言ってもスプラッターのようなものはありませんが、風早の街の話にしては暗めかもしれません。バッドエンドの話もあります。
4編の短編とエピローグからなり、花咲家の登場人物がそれぞれまんべんなく登場します。と言っても、今回は花咲家のみんなはストーリーテラーで、真の主人公たちは人間ではありません。今までの花咲家シリーズとはちょっと違う趣きのある作品になっています。
個人的に、「夏の川」の短編が好きでした。
風早の街に越して来た菊野先生とみぎわちゃん。
みぎわちゃんの「楽しくて、良かったです」の言葉に、思わず目が潤んでしまいました。みぎわちゃんのその一言、菊野先生に聞かせてあげたいなぁ。いや、菊野先生は分かっていたかもしれませんね。怪談なのに、ほっこりする話でした。
