9人の女流作家による「捨てる」をテーマにしたアンソロジーです。

私の好きな作家、光原百合さんが参加されていたので読んでみました。

「アンソロジー  捨てる」にサブタイトルをつけるなら「遺品整理」ですね。作家間で示し合わせたかのように、故人の遺品整理を題材にした作品ばかりでした。そして登場する女性が怖すぎる。ホラーとは違った、女性の情念ともいうべき怖さ。個人的な感想ですが、印象には残るけど、後味が悪い作品が多かったです。
私の中で「捨てる」=スッキリ、という思い込みがあったからでしょう。

私が好きな作品は、光原百合さんの「バー・スイートメモリーへようこそ」 、福田和代さんの「捨ててもらっていいですか?」。

光原百合さんの「バー・スイートメモリーへようこそ」は数ページの作品で、この幻想的な不可思議な空間、私は好きですね。そして登場する男女、似た者同士だったのが、ツボでした。

福田和代さんの「捨ててもらっていいですか?」は、タイトルと内容に違和感を感じますが、登場人物の心境がわかりやすかったです。シリアスさも残しつつも、コメディタッチで楽しめました。
主人公の女性が、姉御でかっこよかったです。

重い話が多かったので、次は軽い小説読みたいわ。