「その日のまえに」、この本の感想を書くかどうか躊躇しました。
というのも、読むだけで号泣して、感想書くとなったら、また涙が止まらないんじゃないかと。
泣きつかれてだるくて眠いって、私は幼児かっ⁉︎
それくらい泣けました。

衝撃的な出来事はなく、日常のいつか来るであろう出来事を淡々と書いているだけなのにね。
電車の中で読んでいましたが、途中で止めました。中途半端に感情を押さえ込むよりも、思いっきり感情を感じたかったので。
汚い話ではありますが、ポケットティッシュ一つでは足りないくらい涙と鼻水がでました。

この「その日のまえに」を読むきっかけになったのは、地元横浜で開催される実力派声優の方々が出演される朗読劇「その日のまえに」を見つけて、チケットを買ったからです。
美男高校地球防衛部LOVE!に出演されている増田俊樹さんや、アニメ巌窟王に出演されていた井上喜久子さんの芝居が観たいと思って、概要だけ読んでチケットを買ったので、予習がてら本を読んでおこうと思ったのがきっかけです。

まさかここまで泣けるとは思いませんでした。どうしよう、朗読劇の会場でも号泣しそう。Wキャストだったから、チケット2公演分買っちゃったよ。

詳しい内容は、朗読劇「その日のまえに」


以下ネタバレしてしまうので、内容を知りたくない方は読まないでくださいね。

「その日のまえに」は、7編の連作短編集です。
「その日」とは、大切な家族や知り合いが亡くなる日のこと。
亡くなる理由は人それぞれですが、ずっしりと重い話ではなく、淡々と書いてあるからこそ、リアルに感じてしまいます。
死への不安、家族を残していく辛さ、愛する家族を失う悲しさ、怒り。
「どうしてうちなんだ!」という叫びもあれば、言葉に出さずに心の内での叫びもあります。
また表面上では平気な素振りを見せながらも、内心いろいろな想いが交錯している人もいます。
この本には、覚悟と無償の愛が詰まっています。だから、心に響くのかなぁ。

最初、連作短編集?と思いましたが、前半の登場人物が後半に出てきたり、とある短編の結末が別の短編の中で判明しましたね。

これ以上書くと、また心が揺れそうなので、感想はこの辺で。


朗読劇「その日のまえに」は、表題作の「その日のまえに」の他に、収録作「ヒア・カムズ・ザ・サン」の二本が上演されます。
「その日のまえに」「ヒア・カムズ・ザ・サン」では結末はまだわからないので、どういう演出になるのかしらん。

ただ行きつく先を知ってしまった私は、果たして涙をこらえることが出来るだろうか。
この作品、朗読劇「私の頭の中の消しゴム」を超える泣き作品になる予感。

取ったチケットの座席が前方端っこだったので、センターが良かったのにと思っていましたが、いやはや、これは端っこで正解だったかも。前方センターでは、思いっきり鼻がかめないもの