遺跡発掘師である西原無量シリーズ第三弾です。

相変わらず、桑原作品はどこまでが史実で、どこからがフィクションなのか分からなくなる位、リアルに感じますね。

今回の発掘の舞台は、長崎。
遣欧少年使節、天草四郎の乱、大浦天主堂、黒島天主堂など、キリスト教にまつわるお話です。それが太平洋戦争や原爆投下に繋がっていき、風呂敷広げ過ぎやしないかと思いましたが、きれいに収束していて、最後まで飽きずに楽しく読めました。

事件解決だけでなく、西原無量と永倉萌絵との恋の行方も外せないですね。そして、相良忍の今後の行動にも目が離せません。

なんだか、相良忍の西原無量に対する想いは、誰かさんを彷彿させますね(笑)。ぐるぐる~
わかった貴女は、ミラジェンヌ

この本を読み終わった時、タイムリーなニュースが流れてきました。
長崎教会群の世界遺産登録延期、イコモスが不備指摘で政府推薦見直し
記事の内容を読んで、大浦天主堂や黒島天主堂が出てきたり、世界遺産登録に向けて活動している地元の方々の話が載っていたりで、この「まだれいなの十字架」での知識が役に立ちました。
この本を読んでいなければ、世界遺産登録申請も黒島天主堂も知りませんでしたから。

西原無量シリーズの既刊は、この第三巻までなので、新刊はいつかしらん。新刊が楽しみです。