西原無量シリーズの第一弾。

数年前にこの単行本を読んでいたのですが、文庫化にあたり、加筆修正・改題されているので、再読してみました。

ちなみに、単行本のタイトルは、「ほうらいの海翡翠 西原無量のレリック・ファイル」です。

加筆修正しているとありましたが、どこを修正しているのかわかりませんでした。殺人犯が誰だったかさえ忘れているくらいですからね(笑)。

内容は、古代史ミステリー小説。古代遺跡から発掘された遺物を巡っておきる殺人事件。その裏には様々な人々の思惑があり…。とまあ、典型的なミステリー小説です。謎解きだけではなく、桑原水菜さんは登場人物の心の機微も描けるので、読んでいて面白いです。まだシリーズ一冊目なので、登場人物の紹介が多く、そこまで事細かな心の動きは書かれていませんでしたが、シリーズも進んでいくと、心の叫びが聞こえてくるかもしれません。

単行本で読んだ時より、地理が頭に入っているので、想像しやすかったですね。駅名も知ってましたし。

というのも、この本の舞台である奈良に今月旅行で行くため、知識が入っていたのです。しかも、私が参拝予定の大神神社や檜原神社に、登場人物の西原無量とキーパーソンである相良忍がお参りしているし。
大神神社や桜井に関する史跡の勉強にもなる小説でした。

桑原水菜さんの小説は、史実を踏まえたうえでのフィクションなので、歴史好きとしては、読んでいて勉強にもなるし、エンターテイメントとしても楽しめます。

次は西原無量シリーズ第三弾の「まだれいなの十字架」ですね。楽しみです。