「ランチのアッコちゃん」のタイトルに惹かれて、手に取った本です。

柚木麻子さんの名をどこかで聞いた覚えが…と思ったら「あまからカルテット」の作者でしたね。

「ランチのアッコちゃん」は表題作の他に、「夜食のアッコちゃん」「夜の大捜査先生」「ゆとりのビアガーデン」の4編の短編集からなっています。

個人的には「夜の大捜査先生」が、感情移入できました。
「アッコちゃん」シリーズは、主人公が23歳の派遣事務社員(三智子)なので、話は面白かったのですが、感情移入するにはちょっと若いかなぁ、と。
年月や 新卒遠く なりにけり(笑)。

「夜の大捜査先生」は、主人公の30歳女性の過去と現在の心情が細かく表現されていて、読んでいて学生時代を思い出し、少しだけウルッときました。

また、前園先生の言葉が印象に残りました。

「上手く書こうとしなくていい。自分の言葉で書くんだ」

読書感想文を書きたいからブログに書いていたのに、
いつの間にか「読んでくださる方がいるから、上手く書こう」としていて、
なかなか思うように書けなくなっていたので、胸に響きました。
私は私で、それ以上でもそれ以下でもないのにね(笑)。

「ゆとりのビアガーデン」に登場する玲美は、見ていて楽しいです。一緒に仕事をすると、イラッとしそうですが(笑)。
こういう人って貴重だよなぁと思えるようになったのは、以前と比べて私の社会人としての経験値が上がっているからかしらん?
みんな違って、みんな良い。
むしろ、玲美の生き方が羨ましいとさえ思えてしまうほどです。
玲美のような、型にとらわれない柔軟性があると、もう少し生きやすくなるのかもしれない、と様々なことを考えさせられる短編でした。

「アッコちゃん」シリーズは、続編「3時のアッコちゃん」があるので、機会があったら読んでみたいです。