中編アニメーション「言の葉の庭」を、新海誠監督自ら小説化したものです。

新海誠監督の作品は、映像が綺麗で、「言の葉の庭」も雨の降る情景、雨上がりの光の情景など、美しさに見惚れます。

「言の葉の庭」の映像は中編アニメーションなので、細かい設定などは省略されていますが、そこは己の想像力で脳内補完すればよし!

と言いつつも、小説版では「言の葉の庭」がどのような顔をみせるのか、気になり読んでみました。

感想はというと、

登場人物が増えとる!!
(゜ロ゜;

です。

アニメーションでは、雪野と孝雄の二人の視点からのストーリーだったのが、孝雄の兄や恋人や母親、学校の生徒、先生など沢山登場します。
詳しい裏事情がわかるのが面白い反面、想像力の世界が狭められてしまうようで、知りたかったような知りたくなかったような、なんとも複雑な心境です。

この本を読んで、アニメーションを見返せば、また新たな発見や見方ができるかもしれません。

印象に残ったのは、雪野の中学校教師である陽菜子先生の言葉です。

「大丈夫。どうせ人間なんて、みんなどっかちょっとずつおかしいんやけん」

その当時、高校生だった雪野は泣いていただけで、理解出来なかったし、おそらく高校生の頃の私にも理解出来なかったでしょう。
でも今の私にはその台詞がわかる気がする。
そして、その台詞に救われている自分がいる。

本編とは直接関係のない、回想録の一片でしかないこの台詞が印象に残りました。