香りにまつわるミステリー小説です。
香りのミステリーを初めて読みました。
犬並みの嗅覚を持つ女子大生、香道の家元の息子、家元の息子の従兄弟の3人が、香りにまつわるミステリーを解いていき、人々の心の絡み合った糸を解きほぐしていく、心暖まるストーリーです。
リーダー(?)である家元息子による推理が光りますが、当の本人の問題(父親との確執)は全く解決されていないという(苦笑)。
私としては、家元と息子の問題も香りで解決してくれたらいいのになぁ。
香道の家元の息子の設定ですが、香道に関する記述が少なかったので、もっと絡んでいたら、さらに楽しめたかも。
「この世界にはね、目には見えないけど大事なものの方が、ずっと多い」
このセリフが印象に残りました。
星の王子様にも似たセリフがありましたね。
香りは目に見えない。だけど、それは人々の心を繋ぐ大切なものだったりする。
香りにはそんな大切な意味を持つこともあるのだと、気づくことのできた本でした。
