タイトル通り、不思議なお話です。
恐怖というより、目に見えないものへの畏怖を感じさせる短編が多いです。
目に見えないからと言って、何もないとするのではなく、
目に見えずとも思わず視線を送ってしまうもの、
目に見えずともそこになにかが存在する。
そんなお話ばかりです。
個人的には、目に見えないものを信じる派なので、
お話の内容がすう~っと入ってきました。
むしろ、こういう不思議系の話、好きですね。
(夏目友人帳やら、蟲師、大好きです
)不思議なお話といっても、千差万別で、
・犬がしゃべった(猫もしゃべった)
・ぬいぐるみが移動した
・子供たちが遊んでいると、一人か二人、後から顔が思い出せない子がいたりする
・お月様がなぜか2つある
・森の中から何かが出てきた
・お呪い(おまじない)で怪我がよくなった
・妖精の足跡をみつける
・村の祭りの日を人間の都合で変更して、神罰が下る
・禁忌地で無礼な行いをして神罰が下る
などなど。
この中で、作者の香月日輪の地元で起きた実話もあるとのこと。
さあ、どれでしょう。答えは、あとがきで(笑)。
私が一番印象に残った話は、禁忌地で無礼な行いをして神罰が下る話でした。
桜大とセンセイが荒らされた禁忌地を元に戻し、荒らしたケンヤの代わりに謝罪をし、
またケンヤに自分のしたことを悟らせ謝罪させると約束をすると、白い光の玉が浮かんで、
ぼんやりとした灯篭の灯火のように滲んでいた玉が、ゆっくりと空へ昇っていくシーンが印象に残りました。
灯火のような白い光の玉が空へ昇っていく様子を想像し、美しいだろうなあ、と。
目に見える見えないに関わらず、相手を敬い感謝する心を持ち続けられたらいいな、と考えさせられる本でした。
