本格文學朗読劇シリーズ
極上文學第7弾「走れメロス」@草月ホール
12月5日に草月ホールにて、朗読劇を観てきました。
この朗読劇はマルチキャストということで、
全ての公演で、キャストの組み合わせが違い、観る回によって雰囲気も違ってくる朗読劇です。
私が選択したキャストは、
メロス:宮崎秋人
セリヌンティウス:萩野崇
妹:佐藤永典
作家:鈴木裕斗
ディオニス王:名高達男
観る前に、名前と顔が一致しているのは名高達男さん、
名前を聞いたことがあるのは鈴木裕斗さんだけでした。
キャストがわからなくても、「走れメロス」は知っているからと見に行きましたが、
「これ朗読劇なの?」というくらい、走る走る
。高いところから飛び降りたり、通路を駆け抜けたり、運動量が半端ない演出でした。
内容は、太宰治の「走れメロス」を忠実に表現+妹の回想+ディオニス王の過去話でした。
キャストは全員男性なので、妹役も男性でしたが、可愛らしい妹でした。
他のキャストもいい味を出していて、元気ハツラツなメロス、影のあるセリヌンティウス、悪人が板についているディオニス王、そしてストーリーテラーの作家。どのキャストも魅力的
。作家役の鈴木裕斗さん、本業が声優だからか声に張りがあって、聞きやすかったです。
そして、セリヌンティウス役の萩野崇さん、かっこいいの一言です。
私が印象に残ったシーンは、メロスが城内から処刑場まで猛烈に激走している場面でした。
メロスとセリヌンティウスの弟子が舞台の前方で共に駆けていっている時に、
舞台の後方でセリヌンティウスが静かに磔にされている。その対比が印象的でした。
また、磔にかけられているセリヌンティウスのアルカイックスマイル(のように私には見えた)は逸品でした。
その時、セリヌンティウスにライトは当たっていませんでしたが、前の方の席だったので、暗いながらも表情が見えました。
その口元が微笑みを湛えているようで、必死の形相をして走っているメロスとこれもまた対照的に思えました。
朗読劇の中盤に、キャストの懺悔コーナーがあり、会場を沸かせていました。
一番沸かせたのは、妹役の佐藤永典さん。
懺悔内容は、「ここから野次馬(観客)を見渡せるけれど、私のほうが100倍可愛いわ!」発言。
王様の付き人に「上から目線だな~」とツッコまれ、
王様からも「観客を野次馬呼ばわりするな!」とツッコミがはいりました。
100倍可愛い発言に観客が大ウケし拍手喝采していることに、
王様から「拍手せんでいい」と観客へツッコミを入れるなど、大盛り上がりでした。
「走れメロス」で笑わされるとは思ってもいませんでした(笑)。
見ごたえのある舞台で、観に行って良かったです
。