坂木司さんの「和菓子のアン」を読んでから、気になっていた本です。
坂木司さんの好きな作家に、自分の好きなテーマで和菓子を登場させた小説を書くというコンセプトで書かれた10編の短編集です。
作家陣は、坂木司、日明恩、牧野修、近藤史恵、柴田よしき、木地雅映子、小川一水、恒川光太郎、北村薫、畠中恵。
日本、外国、都会、田舎、刑事もの、アヤカシもの、心理もの、ミステリーもの。和菓子を様々な切り口で登場させ、まさに十人十色の饗宴でした。
坂木司さんの「空の春告鳥」は、「和菓子のアン」の続編です。立花さん、可愛すぎます(笑)。
他に私が気に入った作品は、
日明恩さんの「トマどら」、
木地雅映子さんの「糖質な彼女」、
恒川光太郎さんの「古入道きたりて」
です。
「トマどら」は、刑事と和菓子と姉妹の話。和菓子のさっぱりさと、話の結末のさっぱりさが絶妙です。
「糖質な彼女」は、甘さとしょっぱさとちょっぴり香辛料がかかったような話です。秋本先生にお目にかかりたいです(笑)。
「古入道きたりて」は、古き日本を感じさせる作品です。和菓子がメインの話ではありませんが、和菓子が過去と現在、人と人とを繋ぐ大事な要素になっています。もののけ姫に登場する山々を彷彿させられる情景が目に浮かびました。
またまた読みたい作家の引き出しが増えました。
だからアンソロジーは、面白い!
