今回は趣向を変えて、児童文学を読んでみました。
とある本販売サイトのレビュー評価で★5つ付いていたので、どんな本かな~と興味本意で手に取りました。
子供向けでもあり、大人向けでもある本でした。
児童書なので、字も挿し絵も大きく、100頁と短めですが、内容は深い感じがしました。
内容は、主人公の小学5年生の瞳子が、初めて会うおばあちゃん(母方の母)と一緒に、花守である鬼を助ける話です。
あはは、だいぶ略した要旨ですね(笑)。
鬼が守っている花とは、桜の木のことです。
花には、数えきれないくらいの種類があるのに、日本で花というと桜を指す場合が多いような気がします。
何でだろう?
子供向けでもあり、大人向けでもあると書いたのは、大人にも読んで欲しいと思ったからです。
話の最後で、花守の鬼や地蔵石のことも、信じられないなら夢にしてしまったほうがいい、とおばあちゃんが瞳子に告げる場面。
目に見えない存在を全肯定も全否定もしない。
自分が信じたいようにすればいい、と瞳子の判断に任せている部分に惹かれました。
「信じるか信じないかは、貴方次第です!」と、某番組で言っているように、判断を相手に任せる。つまり、自分の価値観を相手に押しつけないこと。大人になった今、痛感するからです。
自分の価値観で、他人や物事をジャッジしていることの多さに。
このおばあちゃんは、瞳子に自分の価値観(目に見えないものも存在する)を押しつけることなく、自分の信じたいようにすればいいと判断を託すあたり、なかなかできることではないなぁ、と感心しました。
「花守の話」は、優しく不思議な後味の作品でした。
