久々に本の感想です。

森見登美彦さんの作品を読むのは「宵山万華鏡」以来2冊目です。

「四畳半神話体系」は4つの短編からなっています。最初の3編は主人公の「私」がパラレルワールド(平行世界)で様々な生活を送っている様子を語り、
最後の一編はパラレルワールドを跨ぎながら、「私」がいずれの世界を選んでも大して代わり映えのないキャンパスライフを送っていたのでは、と推測して終わります。

第二話までは、この主人公「私」の生活は、甚だ面白味に欠け、「私」の生活同様、ダラダラ読んでいました。早く読み終わらないかな~と思いながら。

しかし、それぞれのパラレルワールドが繋がり始め、謎が解けだす第三話目から急に盛り上がり、第四話はパラレルワールドを行き来しながら、過去を回想し、最後には、一件落着(?)します。

「宵山万華鏡」を先に読んでいたからか、華やかさに欠け、悶々とする男子大学生にあまり魅力は感じませんでした(←あくまで私個人の感想です。)

ですが、それぞれのパラレルワールドを繋ぐ第四話目の手法は、見事だなぁと、わくわくしながら読みました。

そして、最後に「私」と腐れ縁の小津に資金援助をする際、お金の出所はどこ?と思いましたが、ありましたね。リュックサックいっぱいに集めた千円札が(笑)。

「私」が四畳半に対して熱く語っているあたり、面白いです。四畳半にかける愛、いとをかし。

前半はゆっくりでしたが、後半は怒涛の展開だったので、最後まで読めた本でした。