この本を一言で表現すると、「少年たちの宇宙冒険物語」。
あさのあつこさんらしい作品ですね。
2人の少年たちが、階級差別のある世界から宇宙へと飛び立つ夢を叶えるため、
十年後、船を手に入れ、最初の一歩を踏み出そうと決意するところから、この物語が進んで行きます。
この決意がなければ、主人公ヤンの人生の選択は違ったものになっていたでしょう。
聡明だけどいろいろ考えすぎるヤンに、明朗で快活な性格のゴド。
性格の相反する2人が今後どういう人生を進んで行くのか、楽しみですね。
と書くと、話が終わってしまいそうですが、そうは問屋が卸さない(笑)。
話は、いろいろと絡み合って行き、ヤンの父親の不審な死、幽霊海賊船の急襲、王国反体制派によるクーデター、ヤンの母親の容態、城に連れ去られたヤンの妹の行方・・・。
1巻だけで、話がめまぐるしく展開していきます。
1巻の最後に登場した黒服の兵士が、この後どういう展開を繰り広げるのか、早く続巻が読みたいです。
なぜか私の脳内音声では、黒服の兵士の声が「緑川光」さんの声色になっています。ルルーシュの影響かしらん(笑)。
人生とは?この世に生まれた意味とは?なんて難しいことは抜きにして、ただただ彼らの活躍、冒険譚を楽しみたい作品です。
