この作品は、第3回ボイルドエッグズ新人賞を受賞して、単行本化されたものです。
余談ですが、第4回ボイルドエッグズ新人賞では、「鴨川ホルモー」で万城目学さんが受賞しています。
ボイルドエッグズ新人賞応募要項に「新世紀にふさわしい、まったく新しい才能、類例のない面白さに満ちた作品を募集」と書かれているように、この「コスチューム!」は、ラノベと携帯小説を足して2で割ったような作品に感じました。
あくまでも個人的な感想ですが、
良く言えば、爽快。
悪く言えば、内容のない娯楽小説。
暇潰しのための読書であればいいかと思いますが、もっと内面の深い読書を求める人には物足りないかもしれません。
うーん、なんだか辛口の批評になっていますね…。
内容は、コスプレイヤーの女子大生とカメラ小僧の男性の話です。
コスプレイヤーの聖香は写真を撮られると、一緒にお化けも写ってしまうコスプレイヤーには致命的な特技(?)があり、それをごまかしながらも、コスプレ仲間のアイニー、カメラ小僧の楠木柳也とコスプレを楽しむ、コスプレ青春ストーリー。
コスプレをしたことのない私にも、コスプレにかける熱い想いが伝わってきます(笑)。
国際展示場西館や、イベントホール大田区産業プラザPiO、ハガレン、マリみてなどなど、懐かしいですね。ちょっと親しみ感じました。
コスプレ×ドタバタコメディかとおもいきや、急にシリアスな場面が入ってきたりと、後半は怒涛の展開が待っています。
最後に犯人が逃げてしまい、尻切れトンボ感が…。もう少し話を膨らませて欲しかった気がします。
文中で思わず納得してしまった一文がありました。
「天からの授かりものだか悪魔の落とし物だか生命の神秘だかDNAの勘違いだか聖香は知らないが、レイヤーというかオタクには特殊能力が与えられていて、同族を『なんとなく』察知することができる。」
いやはや、それは私も薄々感じていたのですが、私以外にも同じ事を考えていた人がいたんですね~。
アニ○イトへ行く時、前を歩いている女性も同じ目的地では?と感じて、しばらく観察しながら歩いていると、だいたいアニメ○トへ入っていきます(←ストーカーではありません(笑))。
どうしてわかるのか?と聞かれても、『なんとなく』としか答えられないのですが、確かに何かを感じるんですよね。ということは、私はヲタクか!?
コスプレはヲタク趣味と言われますが、完成度の高いコスプレはいわば芸術作品だと思います。
飾っておきたいくらい可愛かったり、思わず振り返ってしまうほどかっこ良かったりします(数年前に見た三國無双キャラの男性レイヤーは目を見張るほどかっこよかった)。
きっと登場人物のアイニーは、飾っておきたいくらいの可愛さなんだろうなと勝手に妄想してました。
そんな中、違う意味で忘れもしないレイヤーがいます。
「あれはセーラームーン(月野うさぎ)のコスだね。脚が細いね~。」と近くを通るときよく見たら、脛毛がボウボウの男性レイヤーでした。
いやはや、何のコスをやるのかは、本人の自由ですけど。
頼む、脛毛は剃ってくれ~。
