「1945年のクリスマス~日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝~」
ベアテ・シロタ・ゴードン著
柏書房
本の副題が長くて、タイトル字数オーバーのため、こちらに副題書きました。
副題の通り、この本は自伝です。憲法だの男女平等だの難しい本かと思いきや、読みやすい本でした。
著者のベアテさんは、少女時代に、戦前の日本に10年住んでいて、日本について詳しかった&語学力抜群のため、GHQについて日本に再来日し、日本国憲法に携わった女性です。
内容は、大きく分けて、両親の話、日本で過ごした少女時代の話、GHQの仕事の話、戦後のアジア文化交流に従事した話です。
個人的に読んでいて楽しかったのは、アジア文化交流の話ですね。
アジアの伝統文化をアメリカに紹介するコーディネーターとしての苦労ややりがいが生き生きと書かれていました。
女性人権運動の市川房枝さんをアメリカに招待し、通訳として彼女と行動したこともあったとか。
ベアテさんは、日本・アジアとアメリカの架け橋として、大きな役割を果たしていたのですね。
こう書くと、ベアテさんはアメリカ人と思われるでしょうが、実はユダヤ人です。ベアテさんも書いていますが、「ユダヤ人にとって、家族のいるところが祖国」なので、アメリカとアジアを結ぶ活動になったのでしょう。
長年歴史的に迫害されつづけてきたユダヤ人だからこそ、差別に敏感で、人権意識が高いベアテさんは、日本国憲法の男女平等の条項を力強く推奨したのかもしれません。
私たち女性に、現在当たり前のようにある権利は、いろいろな人たちの働きがあって得られているのだと思うと、感謝しないといけないのだなぁと感じました。
