今回ご紹介する「りかさん」は梨木香歩さんの作品です。

「西の魔女が死んだ」で有名な方ですね。以前、「春になったら苺を摘みに」でご紹介しました。

あらすじは、小学生のようこがおばあちゃんから欲しいものを聞かれ、リカちゃん人形をリクエストしたら、「りかさん」という名の日本人形が贈られてきます。
切ない話と思いきや、なんと「りかさん」は話すことができ、他人のために祈ることができる特別な力がある日本人形でした。
ようこは「りかさん」と共に過ごすことで、多くを学び成長していくお話です。

それにしても、リカちゃん人形が欲しかったのに、箱を開けたら、日本人形と「りかさん」と書かれた半紙が入ってたなんて、どれだけショックだったろう。
正直、おばあさんやっちまったね~、と思いました(笑)。

が、それは不思議なお話への入り口で。ここから梨木ワールドが広がっていきます。

この物語、奥が深いです。そして、ちょっぴり重いです。特に、アビゲイルの巻は、悲しい過去が絡んだお話です。内に深く秘めた想い。時代に翻弄された人形と少女。

たかが人形。されど人形。

人形遊びに懐かしさを感じる人にお薦めの物語です。