先日、Miyukiさんとのお茶で話題になった、きつねさんのワークショップ。
そのワークショップを受ける前に読んでおく本が、村上春樹著「東京奇譚集」の中の『偶然の旅人』だそうで、気になったので読んで見ました。

「東京奇譚集」は40~60頁の短編が5作品収録されていて、隙間時間に読むのにちょうどいい感じです。

奇譚とは珍しい話、不思議な物語の意味で、アヤカシ・モノノケ話ではありません。(男性の霊や、人間の言葉を話す猿は登場しますが…)

「東京奇譚集」は、ちょっと不思議な巡り合わせのお話です。

なぜだかわからないし、理論的にも説明がつかない。だけど、その「巡り合わせ」が登場人物にとって意味を持つ。

偶然という名の必然。

その言葉がしっくりくる展開が繰り広げられます。

個人的に好きな話は、
「ハナレイ・ベイ」と「品川猿」。

特に「品川猿」の中で、「なぜその物事が起きたのかはわからない。しかし、そのおかげで、このように対面し、お話をすることができた。それはひとつの巡り合わせかもしれない。」と猿(!)が話す場面が印象的でした。

全ての歯車が噛み合ってこそ、時計の針は時を刻む。

私と「東京奇譚集」の巡り合わせが、偶然という名の必然だったのかどうかはわかりませんが、素敵な作品に巡り合えたことに、間違いありません。