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         ドラッカーが言う、経営者とは
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 ちょっと今日は内容がはずれます。

私が大学に入ったとき、ゼミナールで、当時まだ若き経営学者ドラッカーが
書いた『経営の哲学』という本の上下巻を読むように言われ、テキストと
なっていました。

その頃、私は読解力もあまりなく、さっぱりよくはわかりませんでしたが、
その頃からドラッカーは『顧客の創造』ということを言っていました。
つまり、新たなお客をつくろうとしないで、ただ安く仕入れて高く売るだけでは、
経営ではないということです。

これには私が4年間師事を受けている東京の若手経営コンサルタントの方も、最近
触れています。東京大学物理学科出身の敏腕コンサルタントです。


しかしながら今、成功ビジネスとして言われているのは、『ひとの真似をしなさい』
です。さらに『売れているものを調べて、それを同じように売りなさい』という
指導ばかりです。

どういうことかというとそれを上手にやって。先行者や同期のものの利益を
かすめ取り、収益を上げているということです。うまくいくのはごく一部のひと
です。
しかしそれがみんなにできるかのような書きぶりのセールスレターページを書いて、
高額販売をします。何ら新しいビジネスを創造したのではなく、取り合いに過ぎま
せん。


別なところで私は、株式もFXも同じお金の取り合い、と書きました。そして物を
仕入れて欲しい人に販売するのは、古来からの正当なビジネスと考えてきましたが、
ドラッカーの『顧客の創造』の提唱からみると、まったく同じことです。幾分の
市場拡大はあるにしても、ひとと同じことをやって取り合うことを勧めているの
です。



新たな知恵を出すことなく、このようなことを続け、一部のひとがコンピューター
ひとつで大きな利益を占めている、これでは日本経済が発展しないはずです。


私が見る限りは、アフェリエイトで利益を大きく上げているひとのほとんどは、
良い商品を販売するのではなく、儲かるというノウハウを販売しています。

例えば携帯電話の出現は、新たな顧客の創造ですが、携帯ショップサイトでの
お客の取り合いは顧客の創造ではありません。


こういう方が株式会社をつくり、経営者だと名乗っていますが、ドラッカーから
すれば経営者ではないわけです。


みなさんはどうお思いでしょうか。