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平素、核酸医薬ニュースをご愛顧賜りまして誠にありがとうございます。

 

梅雨空の中、七夕飾りを待ちのあちこちで見かける季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

ご案内が遅れましたが、未修飾の天然 型マイクロ RNA(miRNA)を有効成分とする核酸医薬を開発する広島大学発核酸創薬ベンチャーのPURMX社(広島市、代表取締役:田原栄俊先生)が5月7日に資金調達に成功されております。本ニュース1211号でご紹介したStapleBio社に加え、PURMXにも注目していきたいと思います。

https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/release/24/05/08/20331/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000102278.html
https://www.keio-innovation.co.jp/news/2234/

 

2024年6月1日から6月16日までの「核酸医薬業界情報」は、以下7件です。

 

1. Moderna, Inc.、高リスク黒色腫(ステージ III/IV)患者を対象とする個別化新抗原療法である mRNA-4157(V940)とメルク社の KEYTRUDA の併用を評価するフェーズ 2b 試験(KEYNOTE-942/mRNA-4157-P201 試験)の分析結果を発表(2024/6/3)

 

2.Moderna, Inc.、米国食品医薬品局 (FDA) が希少疾患治療薬の臨床試験支援 (START) パイロット プログラムにメチルマロン酸 CoA ムターゼ (MUT) 欠損によるメチルマロン酸血症 (MMA) の治療薬 mRNA-3705 を選択したと発表(2024/6/6)

 

3.Moderna, Inc.、インフルエンザとCOVID-19に対する治験中の混合ワクチンであるmRNA-1083の第3相試験が主要評価項目を達成(2024/6/10)

 

4.Moderna, Inc.、次世代のCOVID-19ワクチンであるmRNA-1283の第3相試験が主要有効性エンドポイントを達成し、Spikevaxと比較してCOVID-19に対するワクチンの有効性が非劣性を実証したことを発表(2024/6/13)

 

5.QurAlis Corporation、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)、前頭側頭型認知症 (FTD)、およびその他の神経変性疾患における UNC13A 機能を回復するように設計されたスプライススイッチングアンチセンスオリゴヌクレオチド (ASO) である QRL-204 の開発および商品化に係る Eli Lilly and Company との独占的ライセンス契約を締結(2024/6/2)

 

6.Arrowhead Pharmaceuticals, Inc.、家族性カイロミクロン血症症候群(FCS)患者を対象にした治験薬 plozasiranの第3相試験(PALISADE)の主要結果を発表(2024/6/3)

 

7.東京工業大学、複数のマイクロRNAを同時検出する「RNA液滴コンピュータ」の開発に成功(2024/6/10)

 

それでは、本日はとても簡単ですが、これにて、また次回!

 

野澤拝